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スマートホームにAIはどのように活用されている?デバイスや活用事例を解説

スマートホーム技術やサービスの拡充において、切っては切れない存在がAI技術です。

では、スマートホームサービスにAIはどのように活用されているのでしょうか。

今後さらにAI技術が進化していく中での次世代のスマートホームの在り方についても解説します。

スマートホームで活用されるAIとはどのようなもの?

そもそもスマートホームとはどういったものなのかを紹介しつつ、スマートホームに活用されているAI技術について解説します。

改めてスマートホームとは

スマートホームは、IoTやAIの技術とインターネット環境を活用し、スマートフォンやAIスマートスピーカーなどの制御デバイス、テレビやエアコンなどの生活家電などを接続して、より快適な生活を実現する住宅のことです。

スマートホームで活用されるAI搭載の機器、デバイスはどのようなものがある?

スマートホームで活用されるAI搭載の機器、デバイスにはさまざまなものがあります。家事の負担を軽減したり、防犯・セキュリティ対策を強化したり、快適で便利な暮らしを実現できます。

AI技術を活用した応答システム

AI技術の代表的なものとして、2022年末から活用が広がっているのが、「ChatGPT」をはじめとした機械学習に基づいた自然言語処理技術や生成AIと呼ばれる技術です。

アメリカのAI企業josh.aiは、2023年6月にスマートホームに活用できる生成AIサービス「JoshGPT」の提供を開始しました。

これは、アップルのバーチャルアシスタント「Siri」やAmazonの「アレクサ」などでは理解できない具体的な質問やニュアンスをAIが読み取り、応答するというものです。

スマートスピーカー

音声で操作できるAIアシスタントが搭載されたスピーカー。

スマートリモコン

照明やエアコンといった家電を出先からでも操作できるリモコン。インターネットに接続されており、スマートフォンのアプリで操作します。スマートスピーカーと連携すれば、音声での操作も可能です。

スマートプラグ

コンセントに挿すだけで、接続した家電をIoT化する機器。部屋のコンセントに挿し、家電のプラグをそこに接続することで、スマートフォンのアプリやスマートスピーカーからオン/オフの操作が可能です。

スマートカーテン

設定した時刻にカーテンを開閉できるカーテン。スマートリモコンやスマートスピーカーで操作できます。

ロボット掃除機(Wi-Fi接続機能付き)

音声操作をしたり、外出先から遠隔操作で掃除をしたり、掃除の結果をチェックすることが可能な掃除機。

スマートロック

鍵を自動で施錠・開錠できるロック。スマートフォンアプリなどの機器を使用して操作します。

スマートライト(照明)

インターネットに対応しているライト。外出先での操作や音声での操作が可能です。外出先から照明をオンすれば、空き巣といった防犯対策にもなります。

スマートホームセキュリティ(IPカメラ)

カメラ本体にコンピュータが内蔵されていて、単独でインターネットに接続可能なカメラ。

防犯対策として有効なだけでなく、小さい子供や一人暮らしの高齢者、ペットの見守りにも役立ちます。

スマートドアホン(インターホン)

来客をスマートフォンで確認できるドアホン。専用アプリを使えば、外出中も来客対応ができて録画機能で不審者などの対応も可能です。

スマートホームで活用されるAI搭載の機器、デバイスの使い方

スマートホームでこれらの機器やデバイスを設定するには、まずインターネットに接続できるかどうかを確認し、専用のアプリをスマートフォンにインストールして接続します。その後、スマートフォンやスマートスピーカーから操作したり、自動化したりすることができます。

スマートホーム化することで、暮らしを便利にしたり、快適にしたり、安全にしたりすることができます。

たとえば、AIを搭載したIoT機器・スマートホームでは、次のような使い方が可能です。

  • AIが家電の点きっぱなしを検知し、家電の電源を切ったり、温度の自動調整を行う
  • AIが時間や天候を判断し、照明やカーテンを操作。また、共有するべきニュースやシーンによって音楽をかける
  • 家電の消費電力や残量を把握し、自動でコントロール
  • カメラやセンサーで家の様子を見守り、不審者や火災などの異常を通知して通報する

AI技術を活用した次世代の住まいの仕組み

住まいでAIを活用してできること、AI住宅のメリットやデメリット、AIを利用したスマートホームの今後について考えてみましょう。

住まいでAIを活用することでできること

AIは私たちの暮らしをより豊かにする可能性があります。住まいでAIを活用することでできることを紹介します。

スマートホーム化

家電や照明などをインターネットにつなげて、スマートフォンやスマートスピーカーから操作したり、自動化したりすることができます。快適さや省エネ効果が期待できます。

スマートミラー

鏡にOSを搭載したタブレットで、化粧や身支度をしながら音楽や動画を楽しんだり、天気やSNSをチェックしたりすることができます。スマート家電と連動させることもできます。

空間環境モニタリング

室温や湿度、PM2.5、CO2などの情報をモニタリングできます。寒暖差の把握やエネルギーの利用効率を高めることができます。

住宅施設のマッチング

高齢者向けに最適な住宅施設をAIが提案するサービスです。入居者のパーソナリティや幸福度を分析して、より満足度の高い施設を紹介してくれます。

住宅のメリットとデメリット

生活を便利に、環境を向上させるAI住宅ですが、デメリットも存在します。一方で、AI住宅はまだ発展途上の技術のため、今後はさらに便利で安全な住まいになる可能性があります。

AI住宅のメリット

AI住宅のメリットは、以下のようなものが挙げられます。

  • 家電や照明などをインターネットにつなげて、スマートフォンやスマートスピーカーから操作したり、自動化したりすることで、快適さや省エネ効果が期待できる
  • スマートミラーなどのデバイスを使って、健康情報や天気情報などを確認したり、部屋の雰囲気を変えたりすることもできる
  • 室温や湿度、PM2.5、CO2などの情報をモニタリングすることで、健康管理やエネルギーの利用効率を高められる
  • 高齢者向けに最適な住宅施設をAIが提案するサービスがあり、入居者のパーソナリティや幸福度を分析して、より満足度の高い施設を紹介してくれる

AI住宅のデメリット

デメリットは、以下のようなものが挙げられます。

  • AI住宅に必要なインフラやコストが高い
  • 5G回線などのネット環境はまだ整備されていない地域も多く、安定した通信が保証されていない
  • AI住宅におけるセキュリティや停電時のリスクも考慮が必要

もしスマートフォンを盗まれたり、ハッキングされたりした場合、家電や施錠などの制御が乗っ取られる可能性があります。また、停電した場合、AI住宅の主要な機能が使えなくなるかもしれません。

日本では、スマートホームの普及が今後進むと考えられる

AI住宅の普及率は、まだ高いとはいえません。

日本におけるスマートホーム普及率は、2020年度で約3%と推定されています。

スマートホームの市場規模は、2020年で約1兆円と推計されており、今後さらに普及が進むと考えられています。その理由として、以下のようなものがあげられます。

  • AIやIoT機器を利用して、個人の利便性や快適さを両立させることが目指されている
  • 少子高齢化や共働き世帯が増えていることも日本国内のスマート家電の普及を後押ししてる

最近では、スマートハウスにも注目が集まっています。スマートハウスとは、エネルギー消費量を最適化する住宅で、HEMS(Home Energy Management System)というシステムを使っています。

HEMSによってシステムを導入するためには少なくても数十万円が必要ですが、スマート家電では欲しい機能によって選ぶことで数千円ですみます。最近家庭で導入が進んでいるスマートスピーカーは、単なる音の発生装置ではなく、スマート家電の指令基地になります。

また、見守り機能がついたスマート家電があれば遠隔地にいても年老いた親の様子を確認できたり、自宅に帰った子供の様子を見守ったりすることが可能になります。最近は、スマートカメラを自宅に取り付けてペットを見守る人も増えています。

AI住宅の補助や支援制度

AI住宅の補助や支援制度には、以下のようなものがあります。

  • こどもエコすまい支援事業

2023年より本格始動する予定の事業で、子育て世帯がZEHやLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅を新築する場合に、最大100万円の給付金が支給される

  • ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス実証事業

ZEHやZEH+(ZEHよりも省エネ性能を高めた住宅)を新築する場合に、最大140万円の補助金が支給される

  • LCCM住宅整備推進事業

LCCM住宅を新築する場合に、最大125万円の補助金が支給される

  • 地域型住宅グリーン化事業

地域材を活用した木造住宅のZEH化を促進するために、最大160万円の補助金が支給される

これらの制度は、それぞれ対象となる住宅や申請方法などに条件がありますので、詳しくは各事業のホームページを確認しましょう。

スマートホームの最新技術や構想

AIの活用が進むにつれて、スマートホーム業界ではさまざまな技術活用や構想が生まれています。

ECHONET Lite

スマートホームの基盤となるECHONET Liteというオープンな規格が国際標準として世界に浸透しています。これは、家電や設備などの機器をIoT化し、エネルギー・マネジメントを実現する規格です。

生体認証技術

コロナ禍で高まった非接触ニーズに応えるために、顔認証などの生体認証技術がスマートホー

ムに導入されています。これは、ドアやスイッチへの接触を避けたり、防犯や見守りに役立ったりする技術です。

スマートモビリティやスマートシティ構想

AIやIoT技術の進化は、住宅に留まらず移動手段やまちづくりなどにも活用の場が広がっています。

スマートモビリティ

スマートモビリティとは、ICTやAIなどの先端技術を活用して、交通や移動の課題を解決し、効率的で快適な移動を実現する取り組みです。

たとえば、自動運転車やドローン、MaaS(Mobility as a Service)などがあります。

スマートシティ</h4>

スマートシティ構想とは、ICTやビッグデータなどの先端技術を活用して、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域を目指す取り組みです。Society 5.0の先行的な実現の場として位置づけられています。

スマートモビリティやスマートシティ構想は、相互に関連し合っています。

たとえば、スマートモビリティによって交通渋滞や事故を減らし、環境負荷を低減することで、スマートシティの目標であるエネルギー効率化や低炭素化に貢献できます。

また、スマートシティによって収集・分析されたデータを活用して、スマートモビリティのサービスの最適化や改善につなげることができます。

スマートホームサービスメーカーに問い合わせる

AIを利用したスマートホームは私たちに便利で快適な生活をもたらしてくれます。

今から自宅のスマートホーム化をしようと考えている方やもっと便利にしようと思っている方はスマートホームサービスメーカーに相談されてはいかがでしょうか。

スマートホームサービスに関するご質問やご相談、設定や操作方法、利用できる補助制度まで幅広くサポートさせていただきます。

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