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物件の付加価値を向上させる方法やアイデアを解説。入居者に選ばれるポイントとは

賃貸経営や不動産投資における空室対策や競合物件との差別化の方法として、物件の付加価値を高めるということが、さまざまな賃貸経営セミナーや書籍でうたわれています。

では、具体的に物件の付加価値とはどのように向上させればよいのでしょうか。物件付加価値を向上させる目的や具体的な方法について紹介します。

そもそも物件付加価値を向上させる目的とは?

賃貸物件オーナーは、入居者がいなくて空室ばかりでは利益がありません。しかし、入居者を増やすために家賃を下げるだけでは、家賃収入も減る一方です。

そんな賃貸物件オーナーの悩みを解決する方法のひとつが、物件付加価値の向上です。具体的に物件付加価値向上のメリットを紹介します。

家賃収入の安定

賃貸経営の収入は、入居者の家賃です。収入がなければ、投資の利益に加えて、建物の修繕や維持していくこともできないため、できるだけ空室は避けたいものです。

入居者のニーズは、立地や階数や間取りなど、さまざまな要素があります。入居者のニーズに合った設備や間取り音物件にしていくことで、入居者を増やせます。

物件の資産価値の上昇

建物は、年数が経つほどその価値は下がっていきます。古い物件より新しい物件のほうが、家賃も高く設定できたり、入居者が入りやすかったりする傾向にあります。内装の劣化や設備の老朽化が見られる物件は、家賃を下げて入居者を募集するしかありません。

古い物件で家賃をある程度保ったまま入居者を募るには、リノベーションやリフォームなどで以下を行う必要があります。

  • 古くなった設備の交換
  • 壁紙の張り替え
  • 畳からフローリングへ変更
  • 外観の変更

そうすることで、物件の資産価値の向上も見込むことができます。同時に、最新設備の設置ができれば、他にはない付加価値としてアピールできます。

競合の賃貸物件との差別化

賃貸物件は建物の間取り、設備などで似た物件が多いです。住宅メーカーの賃貸物件などは特に、外観からどこのメーカーの建物かもわかるくらいです。

入居者が物件を選ぶ際、メーカーで選ぶ人もいれば、間取り、設備などそれぞれで優先することは変わります。その中で、間取りなど同じ部分が多いと、あとは立地や家賃で選びます。さらに、立地も家賃も同じとなってくると、あとはプラスアルファの何かが必要です。

他賃貸物件との明確な差別化をして物件付加価値を高め、満室御礼の賃貸物件にしていくことが大切です。

賃貸物件の付加価値を上げるアイデア・サービス

賃貸物件の付加価値は、入居者のニーズに合ったものが、付加された価値として認識されます。過剰になってしまうと、本来のターゲットの入居者のデメリットになる可能性もあるため、注意が必要です。

賃貸物件の付加価値のアイデア・サービスを紹介するので、ターゲットとする入居者に合った付加価値を取り入れて他賃貸物件との差別化をするときの参考にしてください。

家具家電付き

特に、単身者や入居期間が決まっている方などに人気なのが家具家電付きの物件です。

職業柄転勤の多い方は転居が多く荷物は少なく、身軽に動けるのが理想的です。学生を入居ターゲットにしている物件でも、家具家電にお金をかける必要がなくなります。また、入居者にとっては、入居の際に荷物も少なくなるため、引っ越し費用を抑えられます。

家具や家電にこだわりがなく、初期費用を抑えたい、住む期間も数年という方にはメリットの多い物件になります。

壁紙の選択

賃貸物件の壁紙の多くは、白を基調としています。白はどんな色にでも合うため、住み始めて置かれる家具や家電の配色を邪魔しない壁紙になります。

どんな色にでも合うという反面、面白味のない壁紙という面もあります。

その壁紙を入居時に選べる賃貸物件もあります。一面をアクセントクロスにすれば、部屋の印象を変化させられます。落ち着いた部屋や明るい部屋、おしゃれな部屋など、壁紙ひとつでどんな部屋にもできます。

入居者にとっては、新築のように壁紙を選ぶ楽しさがあります。

無料Wi-Fiの完備

スマートフォンの普及で、インターネット環境のない世の中は想像できないくらい、現在インターネット環境は生活に必須な要素のひとつです。

物件にインターネットの配線工事を行い、無料インターネット・無料Wi-Fiをサービスとして付帯する物件も最近では増えてきています。

在宅ワークが主流となっている社会人やスマートフォンでの動画視聴などを楽しむ若い入居者などには、魅力的な物件に感じられるでしょう。

物件のスマートホーム化で、入居者の満足度も向上!

日本の住宅でも急速に広がりをみせているのが、スマートホームです。これからの賃貸物件の付加価値としても注目が集まっています。

スマートホームとは

スマートホームとは、IoT技術によって、住環境や設備・機器をインターネットと接続することで、住生活の利便性を向上させることを目的としたサービスです。

具体的には、音声や人の動きに合わせて機器の操作できたり、遠隔で操作を行ったりできます。

わざわざ家電・設備に近付いてスイッチを押すといった動作が必要なくなり、便利で快適なものになるのと同時に、防犯や事故の防止に活躍します。

賃貸物件でのスマートホーム化のメリット

賃貸物件でもスマートホーム化が広がっているのは、そのメリットが大きいためです。

スマートホーム化の特徴である、セキュリティ面での効果が賃貸物件でもニーズを高める要因のひとつです。

通信によって、開錠・施錠ができる「スマートロック」、外出先から訪問者を確認できる「ワイヤレスドアホン」「ネットワークカメラ」など、便利な商品が多数あります。

このような商品を導入することで、利用者はもちろん、賃貸物件のオーナー目線で見ても物件のセキュリティ向上が行えるメリットがあります。特に、女性入居者の多いオーナーの方は導入を検討すべきでしょう。

入居者のスマートホーム化対するニーズ

実際に賃貸物件でのスマートホーム機能としては、エアコン操作やオート照明、Webカメラ、スマートロックなどが挙げられます。

エアコンの遠隔操作は特に人気で、帰宅するまでにオンにして家を快適な温度に設定しておく、といった活用がされています。また、ペットや子どものいる世帯では、Webカメラによる見守りのニーズが高いようです。

スマートホーム化でニーズに合った物件付加価値を進めることで、他物件の差別化を行えるので空室知らずの賃貸物件にしていくことができそうです。

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