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スマートホームでのスマート家電の活用方法を解説。アイデアやおすすめ方法を紹介

スマート家電とは、インターネットやネットワークを介して、スマートフォンや他の家電と繋がることで、家電に備わっている機能に加えて、様々な操作や制御ができる家電製品を指します。

昨今では、様々なメーカーから、スマート家電が販売されています。では、スマートホーム環境におけるスマート家電の活用方法には、どのようなものがあるのでしょうか。

調査で見るスマート家電の利用実態

まずは、スマート家電の利用実態や導入のきっかけを確認していきましょう。

これらの内容を確認することで、人気のあるスマート家電や導入動機を知ることができます。

スマートホームの導入を検討している方は参考にしてみてください。

なお、ここでは一般社団法人LIVING TECH協会が行った「家電導入者に対して利用実態調査」をもとに解説します。

スマート家電を購入したきっかけ

スマート家電を購入したきっかけで最も多かったのが、テレビや雑誌などのメディアです。

その割合は「22.2%」で、5人に1人がメディアをきっかけに利便性などを知り、スマート家電を購入していることになります。

LIVING TECH協会が行った「家電導入者に対して利用実態調査」より

ちなみに、単身者とファミリー世帯できっかけに違いがあります。

単身者の方はメディアではなく自分でスマート家電を調べて利便性などを確認して、購入したという方の割合が多く「29.8%」でした。

一方で、ファミリー世帯や親と同居の世帯になると、家電の買い替えがきっかけでスマート家電を購入したという方の割合が増えていき、自分でスマート家電を調べたという方の割合が減っていきます。

半数の人が購入前にスマート家電を試している

 スマート家電を購入している方の「53.5%」が購入前に実際に体験していると答えています。

自分で体験した利便性が、購入に大きな影響を及ぼしているのがわかる結果です。

実際、先に使用感を確かめてから購入すれば、購入後に想像と違ったという後悔を防げます。

また、納得感を持ってスマート家電を購入できるため、可能であれば家電量販店などで一度使用感を確かめてから購入することを検討してみてください。

所有しているスマート家電の種類

所有しているスマート家電で最も多かったのが、スマートスピーカーです。

LIVING TECH協会が行った「家電導入者に対して利用実態調査」より

スマートスピーカーとは、対話型の音声操作に対応した「AI」によるアシスタントが可能なスピーカーのことで、インターネットを介して利用している「音楽鑑賞・調べ物・買い物」といったサービスを、スマートスピーカーを介して「音声」のみで利用できます。

その人気度は、スマート家電を所有している方の中で「46.9%」と約半数の方が所有しているほどです。

ちなみに、「スマートライト」も「39.5%」の方が所有しており、スマートフォンやスマートスピーカーを介して操作できるため、利便性が高く人気です。

このようなスマート家電が導入されていることが多いことを覚えておいて、スマートホームを導入する際の参考にしてください。

スマートホームでスマート家電の活用シーン

では、スマートホーム環境で、スマート家電がどのように活用されているのでしょうか。

活用方法を知ることで、スマート家電を選ぶ際の判断材料になります。

スマートホームでスマート家電の活用シーンをシーン別に3つ紹介していきましょう。

リモコンやスイッチの代わりとして利用する

スマート家電の利用方法として多いのが、スマート家電同士を接続しリモコンをひとつに集約するという活用方法です。

従来ならテレビや照明、エアコンなど家電ごとにリモコンがあるため、テーブルにリモコンが並び見た目がすっきりしなかったり、リモコンがどこにあるのかわからなくなったりします。

その点、スマートリモコンを利用することで複数のリモコンが不要になり、見た目がすっきりするだけでなく、リモコンの管理も楽です。

また、スマートスピーカーを利用することで、音声で照明やエアコンをつけることができるため、おすすめのスマート家電になります。

セキュリティ向上のために活用する

住まいのセキュリティ向上で使用できるスマート家電は「スマートロック」と「ネットワークカメラ」です。

まず、スマートロックはスマートフォンのアプリを利用して、家のドアを施錠管理するシステムのことを指します。

スマートフォンで施錠管理できるため外出先でも施錠状況を確認できます。そのうえオートロック機能が搭載されているため、鍵を閉め忘れることもありません。

そのため、セキュリティ強化にもつながります。

つぎに、ネットワークカメラは、スマートフォンなどで映像が確認できるカメラのことです。

外出先でも映像が確認できるため、空き巣の被害があった際にすぐに映像を確認できるだけでなく、ペットや高齢者の見守りにも利用できます。

このように、スマートホーム化することで家のセキュリティを向上させることも可能です。

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家事・掃除に利用する

スマートホーム化することで、床掃除をロボットに任せることが可能なため、家事や掃除にかかる時間や労力を削減できます。

決まった時間に勝手に掃除が行われるように設定でき、掃除にかかる時間を大幅に削減できます。

しかも、商品によって機能が異なりますが、多少の段差を越えることができ、ラグやカーペットを敷いていても掃除することが可能です。

また、ベタつきも除去できる商品もあり、素足で歩いても快適な床が期待できます。

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スマート家電を利用するメリット・デメリット

スマート家電を利用することで家事が楽になるなどのメリットがありますが、デメリットもあります。

メリットとデメリットも両方を理解しておかないと、本当にスマートホーム化していいのかは見極めることができません。

安易に導入して後悔したという事態にならないためにも、スマート家電を利用するメリット・デメリットをよく理解しておきましょう。

スマート家電を利用するメリット

スマート家電を利用する代表的なメリットとして下記の2点が挙げられます。

  • 時間が節約できる
  • 遠隔操作できる

時間が節約できる

スマート家電は音声で操作したり、自動で動いたりする商品が多いです。

そのため、自分で操作する必要がなく、時間の節約ができます。

具体的には、掃除ロボットなら自動で掃除してくれ、スマートスピーカーを利用すれば、子どもの支度をしながらカーテンの開閉ができたり、照明を消したりすることが可能です。

このように、家事などの作業を効率化して時間を節約できるのが、スマートホーム化の最大のメリットといえます。

遠隔操作できる

スマート家電は遠隔操作ができるものが多いです。

たとえば、スマートロックはスマートフォンで鍵が閉まっているのか確認でき、仮に鍵が開いていたとしてもスマートフォンを介して鍵の操作ができます。

また、エアコンをアプリで操作して、帰宅時間に合わせて室内の温度を最適な温度に設定しておくことも可能です。

このように、遠隔操作できるため、電気の消し忘れなどをなくせるメリットがあります。

スマート家電を利用するデメリット

スマート家電を利用するデメリットとして下記の2点が考えられます。

  • 導入コストがかかる
  • セキュリティ面の対策が必要になる

導入コストがかかる

スマート家電は新しいシステムであるため、開発している企業も少なく、価格帯が高いものも多いです。

また、商品によっては現在ある家電からスマート家電への買い替えが必要です。

このような理由から、家電の買い替えが必要となった際に購入するのをおすすめします。

今後スマート家電がより普及していけば価格も下がると予想されているため、買い替えは慎重に行うようにしましょう。

セキュリティ面の対策が必要になる

スマート家電はインターネットを介して商品を操作するため、ハッキングなどのサイバー攻撃を受ける可能性があります。

そのため、セキュリティ対策が必要です。

では、具体的にどのようなセキュリティ対策を講じればよいのでしょうか。

スマート家電に設定できるパスワードを簡単なものにせず、定期的に変更するという対策が有効です。

また、Wi-Fiルーターの設定を見直しファイアウォール機能で不要な送信を止めることでも、サイバー攻撃のリスクを軽減できます。

とはいえ、スマート家電を開発している企業もサイバー攻撃などのセキュリティに関するリスクは理解しており、必要な対策を講じているため、過度に心配する必要はありません。

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