留守番中の子どもを守る防犯対策を紹介。安全を守るための工夫や方法とは
子どもひとりの留守番家庭が増えている?
まずは、実際に子どもが一人で留守番をするケースはどのくらいあるのか、何歳くらいから留守番をしているのかなどを、公表されているアンケート調査の結果から見てみましょう。子ども一人で留守番をさせる世帯の割合とは
警備会社のALSOKが2020年3月に公表した小学生の子どもを持つ共働き世帯の男女500人に対して行なった「小学生のお留守番実態調査」によると、共働き世帯の子どものうち86.0%が、子どもだけで留守番をしたことがあるとのことでした。

鍵を持たせる子どもの低年齢化
2020年6月、鍵メーカーの美和ロックは小学生の子どもをもつ母親498名を対象にした「自宅の鍵の取り扱いや住まいの防犯に関するアンケート」の結果を公表しました。
子どものみの留守を、親は不安に感じている
ALSOKの「小学生のお留守番実態調査」では、子どもだけで留守番をさせることができる年齢は小学4年生っが最も多かった(22.9%)一方で、小学校入学前(14.0%)、小学1年生(21.4%)の子どもが一人で留守番をしている実態があります。

子どもを一人で留守番させる際の防犯・安全対策
子どもが一人で留守番する中で、犯罪やトラブルにまきこまれないためには、親はもちろんですが留守を預かる子ども自身にも防犯意識を持たせることが重要です。住まいの防犯教育
先に紹介した美和ロックの「自宅の鍵の取り扱いや住まいの防犯に関するアンケート」では、子どもに鍵を持たせるときに鍵の大切さや戸締りの大切さなど「住まいの防犯」について8割以上の方は母親が子どもに教えており、96.4%の母親が「住まいの防犯教育」を必要だと考えていることが分かりました。


子どもの留守番に際し、約束していること
警備会社のセコムは2020年12月に「子どもの安全対策に関する調査」の結果を公表しました。
- 誰かがたずねてきてもドアをあけない
- 玄関や窓の鍵を施錠したままにする

子どもの留守番中や外出時の安全対策
さて、防犯の要である警察でも子どもの留守番中や外出時の安全対策について啓発活動を行なっていますが、ここでは長野県警察が公表しているものをみてみましょう。 子どもの留守番中や外出時の安全対策/長野県警察より- 電話には出ない。(留守番電話設定にしておく)
- インターフォンが鳴っても応答しない。
- 自宅は常に鍵をかけておき、来訪者が来てもドアを開けない。
- 親の連絡先、110番など緊急時の連絡先を確認しておく。
- なるべく一人では出かけない。
- 携帯電話などで連絡が取れるようにしておく。
- 防犯ブザーやホイッスルを身につけ、日頃から使い方も知っておく。
- 出かける時は「どこに行くのか、誰と会うのか、いつ頃帰るのか」など予定を家の人に伝えておく。
- 知らない人に声を掛けられても絶対ついていかない。
- 友達が知らない人に連れて行かれそうになったら、大声で助けを呼ぶ。
子どもの留守番、防犯に役立つセキュリティサービス
子どもだけの留守番が増えていること、防犯のために子どもと約束することが分かりましたが、子どもにまかせるだけではなく、「家」で守ることができればもっと安心です。 ここからはホームセキュリティの方法を解説します。家のセキュリティサービス
警備会社が提供している各社のセキュリティサービスでは、各社専用のセキュリティシステムを設置して、24時間365日ガードセンターから監視できます。 センサーが侵入や火災を検知したときや非常ボタンが押されたときにはガードセンターに通知がいき、ガードマンがかけつけ被害の拡大を防止する処置をとり、同時に110番・119番通報を行なう、登録しておいた緊急連絡先に連絡するなどの対応をします。 オプション設定や機器を買い取る方法もありますが、レンタルでの基本的な料金は次のようになっています。プラン(レンタル) | 価格(月額) | |
A社 | 戸建 | 7,590円 |
二階建て住宅・集合住宅 | 4,730円 | |
B社 | 戸建 | 7,557円 |
二階建て住宅 | 12,815円 | |
アパート・マンション | 5,962円 |
ホームセキュリティの多くは戸建てや持ち家が多く、また費用も高額
警備会社が提供するホームセキュリティでは前記のような費用が毎月かかりますから、月々の出費は大きくなり、そのため賃貸住宅では所有者が契約をしている例はまだ多くありません。 そのため、警備会社と契約するホームセキュリティサービスの利用者のほとんどは戸建や持ち家が対象となっています。賃貸や集合住宅でも導入可能でセキュリティ以外の面でも便利なスマートホーム
- スマートロック
- モーションセンサー
- ドア・窓センサー
- 監視カメラ