アレクサでできることを解説。家電操作やスマートホーム化との相性も紹介

「アレクサ、電気をつけて」
といったように、語りかけることで家電や設備を操作できるアレクサは、Amazonが開発しているAI音声認識アシスタントです。これは、「Amazon Echo」と呼ばれるスマートスピーカーなどに搭載されています。
今回は、アレクサの仕組み、アレクサにどのようなことができるのか、アレクサの上手な活用方法などについて解説します。
アレクサで家電を操作する仕組み
実際にはスマートスピーカー(以下、アレクサ)に話しかけるだけでは、テレビをつけたり電気をつけたりはできません。
アレクサが単体でできる動作の代表例は、
- 音楽を聴く
- 時間を聞く
- ニュースなどの情報を聞く
- Amazonで商品を注文する
などになります。
では、アレクサで家電を操作するにはどのようにすれば良いのでしょうか。
そもそもアレクサとは
アレクサとは、「Amazon Echo」や「Amazon Echo Dot」などのスマートスピーカーに搭載された、Amazonが開発したAI音声認識アシスタントです。
「アレクサ」と話しかけると同時に音声を認識し、指示した内容の動作をインターネット回線を利用して実行します。
たとえば、「気分が上がる曲をかけて」と伝えれば、AIが判断してノリのいい曲をかけてくれたり、料理中に手が離せないときに「タイマー3分かけて」と言えば、タイマーをセットしてくれたりとスマートフォンを操作しなくても、アレクサが代わりにやってくれます。
スマートスイッチを導入して赤外線操作のできる家電を登録し、アレクサと連携すれば音声での家電操作も可能になり、快適な生活空間をつくれるのです。
また、アレクサにはAmazonが提供する「スキル」と呼ばれる機能が用意されており、自分の生活スタイルにあわせてカスタマイズできます。
2021年10月にMMD研究所が行った「スマートスピーカーに関する調査」では、所有しているスマートスピーカーはAmazon Echoが16.6%で1位でした。

アレクサで家電を操作するために必要なもの
アレクサで家電を操作するには、以下のものが必要です。
- スマートフォン
- スマートリモコン、スマートプラグやスイッチボット
- Wi-Fi環境
1.スマートフォン
アレクサの初期設定や家電の細かな設定など、動作管理を行うために必要です。
パソコンでも動作管理を行なえますが、スマートフォンのアプリを使用した方が素早く簡単に管理できます。
2.スマートリモコン、スマートプラグやスマートスイッチ
家電を操作するために必要な機器です。
スマートリモコンは、赤外線リモコンで操作する「エアコン」「テレビ」「扇風機」などの家電を登録し、赤外線リモコンがない家電はスマートプラグをコンセントに取り付けて、直接電源のON/OFF操作を行えます。
スマートスイッチは、物理的に操作を行うもので照明のボタンや、お風呂のリモコンのボタンに取り付けて代わりにボタンを押してくれる機器です。
3.Wi-Fi環境
アレクサからスマートリモコンなどへの通信には、インターネット回線が使用されます。
このときに必要になるのが、Wi-Fi環境です。
Wi-Fi環境がない場合、アレクサとスマートリモコンなどへの通信が行えないため、家電の操作ができません。
アレクサで家電を操作する仕組み
アレクサはどんな仕組みで家電を操作しているのでしょうか。
「アレクサ、エアコンをつけて」と指示すると、アレクサはWi-Fi通信を介してスマートリモコンに情報を送ります。
情報を受け取ったスマートリモコンは、赤外線でエアコンと赤外線通信しエアコンの電源を入れてくれます。
Amazonアレクサでどのような家電を操作している?
Amazonは、2020年3月「スマートスピーカーおよび音声アシスタントに関する調査」を行いました。
調査対象は、スマートスピーカーを現在利用している587名、一般回答者(スマートスピーカーの利用有無に関わらず)1,034名で、20〜69歳の男女が回答しています。
同調査をもとに、ユーザーがAmazonアレクサをどのように利用しているのかを見てみましょう。
スマートスピーカーのユーザー満足度
スマートスピーカーの利用者の比率は男性が64%と多いのですが、利用前の期待度と利用後の満足度の差を比べてみると、女性の方が期待以上の満足感を得ている結果となりました。

40代の女性は期待度55%から満足度が90%と35ポイント上回り、次いで60代女性が期待度52%から満足度が86%と34ポイントと大きな差が出ました。

共働き世帯が多い現代で、家事や育児をしながら音声だけで様々な操作ができたり、情報を調べたりできるため、期待以上の満足感が得られる結果になったのかもしれません。
アレクサの家電以外の活用方法

家電以外での活用方法で多いのは、音楽を聴く・天気予報、ニュースなどの情報を聞く・アラームやタイマーのセットが多く利用されますが、少し変わった活用をしている方もいるようです。
- 子どもがゲームやスマホを操作する前にスマートスピーカーにタイマーを依頼することで、時間への意識が付きゲームやスマホに夢中になりすぎるのを防止、抑制できる。(30代女性)
- スピーカー2台で子ども部屋とリビングをつなぎ、呼びかけをしている。料理を作る際、茹で時間や焼き時間を管理するため、音声でタイマー設定をして使いまくっている。簡単、単純だけどこの機能だけのために買ってもいいと思うくらい本当に便利。(50代女性)
- なぞなぞや昔話や占いなど、面白い話をしてくれるので子どもと盛り上がれる。雑談も付き合ってくれて楽しい。(40代女性)
- 時間を尋ねた後「ありがとう」と返すと「どういたしまして」とか「お役に立って嬉しいです」とか返答をする。気持ちを前向きにしてくれる気がする。(60代女性)
アレクサは、音楽を聴く・情報を調べる、家電を操作する以外でも様々な活用法があり、大人から子どもまで快適な生活をサポートしてくれるデバイスになっています。
家電操作での活用
アレクサで操作する家電は、テレビ・エアコン・照明などの身近な家電の操作に多く使われます。
テレビをつける際や、帰宅時に荷物で両手がふさがっている際など、音声だけで電源操作ができると、とても便利です。
また、複数の動作を同時に行えるように設定できるため、「ただいま」と言ったら照明・エアコン・テレビの電源が同時にONになるなど、ライフスタイルに合わせた家電操作が可能になります。
アレクサを100%活用するなら、住まいのスマートホーム化がおすすめ

アレクサと家電をつなげば、音声だけで家電の操作ができるため便利になります。
1人暮らし・子育て世代・見守り世代など、それぞれの生活スタイルに合わせてスマートホーム化をすれば、色々な場面で生活が向上します。
1人暮らしでのアレクサ活用
女性の一人暮らしで心配なのは、防犯面ではないでしょうか。
帰宅時間が遅くなった場合など、遠隔操作でカーテンを閉めて照明を点灯させれば、在宅をカモフラージュできるため、防犯対策につながります。
子育て家族のアレクサ活用
夜中に赤ちゃんが泣きだしたときなど、暗い部屋の中で電気をつけるのは大変です。
アレクサの定型アクションを設定しておくと、赤ちゃんが泣いたときに自動で電気をつけてくれます。
朝の忙しい時間には、アレクサの呼びかけタイマーを設定しておき、決まった時間になったらアレクサが子どもに次の行動を指示してくれ、何度も子どもに注意する必要がなくなります。
見守り世帯
離れて暮らす両親の安全を守るために、ドアホンをスマートホーム化すると離れた場所からでも、いつだれが訪問してきたかを確認できて安心です。
画面付きのEcho Showを使えばビデオ通話もできるため、お孫さんにいつでも会わせてあげられます。
スマートホームサービスを利用してもっと便利に
アレクサの活用は便利ですが、自分でこれらの環境をすべて揃えて設定するのは大変です。その場合は、スマートホームサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
スマートスイッチや、室内カメラ、玄関のオートロックなどすべてレンタルし、設置や設定もすべてお任せきるサービスもあります。
登録してある家族のスマホから居場所の確認ができたり、鍵の開け閉めの履歴を確認できたり、スマートタグを使用すれば帰宅時にアプリに通知が届くため、子どもの帰宅や外出が確認できます。
機器のレンタルは組み合わせを自由に設定できますから、ライフスタイルに合ったプランを相談してみてはいかがでしょうか。