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家で音楽を流す方法。皆はどうやって自宅で音楽を聞いている?

家で音楽を流すとき、どんな機器を使用し、どのような手段で音楽を再生していますか。
現在では楽曲を入手する方法も様々ですが、ひと昔前はレンタルショップに行きCDを借りてハードディスクやMD、テープにダビングして、ミニコンポやウォークマン(携帯音楽プレーヤー)などで聴くといったことが一般的でした。

音楽配信サービスやスマートフォンが普及している現在では、どのような手段があるのでしょうか。

自宅で音楽を聴いている人はどうやって音楽を楽しんでいる?

自宅で音楽を聴いている人は、どうやって音楽を楽しんでいるのでしょうか。

近年では自宅にコンポや高性能スピーカーを持っている人は減り、パソコンやスマートフォンに音楽をダウンロードして聴く方法が主流になってきているようです。

自宅で音楽を聴く人の割合

マイボイスコムが、「スマートフォンでの音楽利用に関するアンケート調査」を2021年5月1日〜5日に行い10,047件の回答を集めました。

同調査によると、自宅で音楽を聴く割合は8割弱にも上ります。

音楽を聴く機器は、パソコンが40.5%、スマートフォンが32.4%、ラジカセ・CD・MDプレーヤーが16.6%となっています。(複数回答)

マイボイスコム「スマートフォンでの音楽利用に関するアンケート調査」より

第1回の調査が行われた2014年の調査では、スマートフォンは9.7%と低い割合でしたが、2016年以降大きく増加しており10代・20代では7割強と最も多くなっています。

どんな時に音楽を聴いている?

ユニバーサルミュージックとライオンが行った「音楽と家事に関する意識・実態調査」によると、日常的に音楽を聴いている人は7割でした。

音楽を聴くタイミングが1番多かったのは「自宅でくつろいでいるとき」が51.9%、次いで「家事をしながら」が42.9%、「車での移動中」が41.9%となっています。

30歳以上の女性に絞った場合、「家事をしながら」が「自宅でくつろいでいるとき」よりも10%以上多い結果になりました。

ユニバーサルミュージック・ライオンが行った「音楽と家事に関する意識・実態調査」より

音楽を聴きながら家事をすると「楽しくなる」

前出のユニバーサルミュージックとライオンの調査によると、音楽を聴きながら家事をすると「家事が楽しく感じる」「家事の時間が気にならない」と回答する人が6割以上多く、苦痛を減らしてくれる効果があるようです。

ユニバーサルミュージック・ライオンが行った「音楽と家事に関する意識・実態調査」より

また音楽を聴きながら家事をする目的として、男女ともに「音楽を楽しむ」「リラックスをする」が多い結果になっています。

家事中に音楽を聴く男性は、家事が好きと回答する割合が6割を超えています。

家事をするときに音楽を取り入れると、気持ちが楽になり家事に対する負担が軽減されるようです。

自宅で聴くための音楽はどうやって用意している?

それでは、パソコンやスマートフォンで音楽を聴く際、楽曲はどこから入手しているのでしょう。

日本レコード協会が行った、2021年度「音楽メディアユーザー実態調査」の報告によると一番多かったのはYouTubeで、若年層が多く利用しているのは定額制音楽配信サービスでした。高齢層はインターネットサービスの利用は少なく、テレビやラジオが多い結果となっています。

アーティストへの興味度による違い

日本レコード協会の調査によると、好きなアーティストの楽曲を聴く際は、CDの購入やYouTubeでの視聴は多いですが、知り合いにすすめられたり、興味はあるけどあまり知らなかったりするアーティストは定額制音楽配信サービスを利用する傾向にあるようです。

料金を気にせずに、様々な楽曲を聴けるため経済的な負担が少なくすむためなのか、利用者の5割を20代〜30代が占めています。

日本レコード協会の「日本のレコード産業2022」によると、日本の音楽配信の売り上げは895億円まで成長し、なかでもストリーミング配信の売り上げが大きく伸びていることがわかります。

日本レコード協会「日本のレコード産業2022」より

定額制音楽配信サービスとは

決められた月額料金支払うと、様々なジャンルの音楽が聴き放題になるストリーミングサービスです。サブスク(サブスクリプション)サービスの1つです。

気になったアーティストや、知り合いにすすめられた楽曲を気軽に視聴できます。注意しなくてはいけないのは、楽曲を購入するわけではなく「定額料金で音楽を聴く権利を得るサービス」のため解約をしてしまうと、すべての楽曲が聴けなくなってしまいます。

人気の定額制音楽配信サービス6選

数多くある定額制音楽配信サービスですが、おすすめの6つをご紹介します。

月額料金や楽曲数を比較して、自分に合ったサービスを見つけてください。

  • Spotify
  • Apple Music
  • Amazon Music Unlimited
  • LINE MUSIC
  • YouTube Music Premium
  • AWA

※下記に紹介するデータは2022年8月現在のものです。

■Spotify

月額料金:980円(スタンダード)

無料期間:1カ月

楽曲数:7,000万曲

オフライン再生:あり

最新チャートや人気の楽曲も充実していて、使い方もシンプルなため音楽配信サービスを初めて使う人におすすめできます。

Spotifyには無料プランがあり、インターネットが接続されている状態でしか音楽を聴けないなど、いくつか制限はありますがお試しで使うには充分満足できます。

■Apple Music

月額料金:980円(スタンダード)

無料期間:1カ月

楽曲数:9,000万曲以上

オフライン再生:あり

iPhoneユーザーなら、標準アプリに入っているため見たことがあるでしょう。

配信楽曲が9,000万曲と非常に多く、空間オーディオなど音質への評価も高いようです。

■Amazon Music Unlimited

月額料金:980円(スタンダード)

無料期間:1カ月

楽曲数:9,000万曲

Amazon Music Primeオフライン再生:あり

の約65倍の楽曲数で、ハイレゾストリーミングが追加料金なしで使用できるようになりました。現状の配信サービスでは最高音質と評価されることも多いようです。

高音質な音楽を楽しみたい方にはおすすめです。

■LINE MUSIC

月額料金:980円(スタンダード)

無料期間:初月無料

楽曲数:9,000万曲

オフライン再生:あり

LINEのプロフィールなどで簡単に音楽をシェアできるほか、プロフィールにミュージックビデオを設定できるなど、LINEユーザーに向けた機能が充実しています。

最新チャートや人気の邦楽などが多く、若い年齢層の利用者が多いようです。

■YouTube Music Premium

月額料金:980円(Android)1,280円(iPhone)

無料期間:初月無料

楽曲数:8,000万曲以上

オフライン再生:あり

Googleが運営しているサービスでGoogle Play Musicの終了により一本化されました。

YouTubeの音楽カテゴリの動画を再生でき、ライブ映像などがアップロードされていれば視聴できます。

■AWA

月額料金:980円

無料期間:1カ月

楽曲数:1億曲以上

オフライン再生:あり

楽曲数が最多の1億曲以上で、最新チャート・人気の邦楽をしっかりカバーしています。

特定のアーティストに限定した「アーティストプラン」が用意されており、アーティスト1名につき270円と特定ミュージシャンのマニアにはお得なプランです。

家で音楽を聴くなら、スマートスピーカーがおすすめ

スマートスピーカーは、音楽再生だけではなく、音声認識機能などを活用することで様々な家電や機器を操作することが可能です。どんな操作ができるのか、代表的なものをご紹介します。

スマートスピーカーでできること3選

■音楽再生

スマートスピーカーはただ単に音楽を流すだけではなく、その時の気分にあった音楽を選んで再生してくれます。例えば、「元気が出る曲が聴きたい」とお願いすれば、AIが判断して要望にマッチした楽曲を選んで再生してくれます。

また、音楽配信サービスと連携しておけば何千万曲もの楽曲の中から選んでくれるため、新たなお気に入りのアーティストにめぐり合えるかもしれません。

■情報の入手

スマートスピーカーは検索エンジンと接続しているため、話しかけるだけで様々な最新情報を教えてくれます。

忙しい朝でも、スマートスピーカーに話しかければ近隣の天気予報や、電車の運行情報もスマートフォンを操作することなく入手できます。

■家電製品の操作

スマートスピーカーに対応している家電製品の音声操作が可能になります。

例えば、照明のON/OFFの操作やエアコンの温度調節の操作も可能になり、生活のルーティーンを最適化できます。

スマートスピーカーを選ぶポイント

スマートスピーカーを選ぶ際に、まず確認したいのがAIの種類です。

スマートスピーカーはAIアシスタント機能が搭載されていますが、メーカーによって違うため利用する目的に合ったものを選ぶ必要があります。

他にも、利用可能なサービス・音声認識精度の高さなどを重視して選びましょう。

スマートスピーカーを紹介

それでは、代表的なスマートスピーカーの製品をご紹介します。

■Google Home

名前からわかるようにGoogleの製品で、Googleの様々なサービスと連携がスムーズに行なえます。Chromecastの音声操作やGoogleマップやGmailなど、普段からGoogleアプリなどを使用している人におすすめです。

【おすすめ商品】

・Google Home Mini

コスパがよくクオリティーも高く人気商品です。

YouTube Musicなどの音楽配信サービスや、NETFLIXなどの動画配信サービスにも対応しています。

■Amazon Echo

Amazonが開発したもので「Alexa」と呼んだほうが認知度は高いかもしれません。

Amazonのサービスをよく使用する人は、日用品の注文もスマートスピーカーからできるためハードユーザーには重宝するスピーカーです。

【おすすめ商品】

・Amazon Echo Dot第4世代

高性能スピーカー搭載で、離れたところからでもしっかり音声に反応してくれ、音声認識能力も高く会話を重ねるごとに学習し進化していきます。

音質もよく、音楽配信サービスを楽しみたい方にもおすすめです。

■LINE Clova

LINEと連携して、メッセージの送受信やLINE通話ができます。

LINE MUSICの再生もできるほか、Googleカレンダーと連携もできます。

【おすすめ商品】

・CLOVA Friends mini

Miniはコンパクトな手のひらサイズで、コスパもよく人気キャラクターとコラボしていて、ほかのメーカーにはない魅力になっています。

AIアシスタントが童話を読み上げてくれるため、お子様へのプレゼントとしても最適です。