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Apple Watchの便利な活用方法とは。さらに便利になるサービスも紹介

時間を知るだけではなく、スマートフォンと連動することで使用者の健康状態やニュース、天気予報など様々な情報を知ることができるスマートウォッチ。

その代表的なものが、アップルが開発・販売しているApple Watchです。今回は、スマートウォッチ市場におけるApple Watchの立ち位置やApple Watchの便利な活用法について紹介します。

拡大中のスマートウォッチ市場、Apple Watchはトップシェア?

まずは、スマートウォッチ市場の市場規模や推移、売れ筋商品などについて見てみましょう。

スマートウォッチ市場は拡大傾向

ICT市場調査コンサルティングのMM総研が「スマートウォッチの国内販売台数の推移・予測とその利用実態に関する調査」を行い、その結果を公表していますので、こちらから引用して紹介します。

2020年度、スマートウォッチの国内販売台数は229.4万台となり前年度と比べて19.9%の増加となっています。2015年度の調査開始以来5年連続で増加している結果となりました。

調査概要は以下のようになっています。

  • 調査対象:15~69歳の男女
  • 回答件数:24,476
  • 調査方法:Webアンケート
  • 調査時期:2021年7月 

なお、この調査でのスマートウォッチの定義は以下の条件を満たすものとされています。

  • スマートフォン、タブレット端末、PCのいずれかと連携可能な端末
  • 腕に身に着けて利用する時計型、またはバンド型(トラッカー)の端末
  • 活動量計測機能(ライフログ)を有する端末

(活動量計測機能:歩数、歩行距離、消費カロリー、心拍、睡眠など、いずれかの機能 )

MM総研「スマートウォッチの国内販売台数の推移・予測とその利用実態に関する調査」より

スマートウォッチ市場が成長中であるため、買換え需要よりも新規購入者が多いので販売台数が増加しているとみられています。

また、各社が販売するスマートウォッチの価格も全体的に下がってきており、中国のメーカーから5,000円を下るバンド型端末が投入されていることから新規購入者が手に入れやすくなっているものとされています。

さらに、近年のコロナ禍によって健康管理の意識が高まっており、ライフログが記録できるスマートウォッチの需要を押し上げているとのことです。

Apple Watchが人気

MMD研究所は、ウェアラブル端末(「Apple Watch」「スマートウォッチ」「スマートバンド」)利用者の18歳~79歳の男女を対象に「ヘルスケアとウェアラブル端末に関する調査」を実施し、その結果を公表しています。

主に利用しているウェアラブル端末を聞いたところ、「Apple Watch」が36.9%となり最多となりました。

MMD研究所「ヘルスケアとウェアラブル端末に関する調査」より

やはり、スマートウォッチのなかでもApple Watchが大きくシェアを伸ばしており、スマートウォッチ市場を押し上げる大きな要因となっているようです。

女性とスマートウォッチ

園児とお母さんの情報誌である「あんふぁん」「ぎゅって」を発行しているこどもりびんぐが主催する「シルミル研究所」が2021年7月~8月に行ったスマートウォッチについての調査結果を公表しています。

調査概要は以下のようになっています。

期間:2021.7.23~8.5 「あんふぁんWeb」「ぎゅってWeb」会員、こどもりびんぐアンケート会員に対しWebで調査を実施

エリア:全国の女性665人

年代:20代3.6%、30代28.4%、40代36.2%、50代以上31.8%

独身21.7%、既婚78.3%

子どもあり72.3%、なし27.7%

スマートウォッチでよく使う時計以外の機能については以下のようになっています。

  1. 歩数・消費カロリーなど活動量の管理:78.7%
  2. メール・SNS通知:45.3%
  3. 心拍計:29.3%
  4. 電子マネー:5.3%

スマートウォッチを購入した理由については、次のようになりました。

  1. 健康管理のため
  2. 日常的な活動量(歩数・消費カロリーなど)計測のため

ここまで年代による順位の差はありませんが、40代以上の世代では3位に「睡眠の記録・管理」(40.9%)となり、30代以下の世代では「メールなどの通知機能が使いたかった」(32.3%)が3位となるなど、世代間の違いが現れています。

こどもりびんぐの調査より
こどもりびんぐの調査より

購入する際に重視した点については、以下のようになっています。

  1. 本体価格の安さ:24.0%
  2. ブランド・メーカー名:17.3%
  3. 活動量計測機能:10.7%
  4. 簡単に使えるか:9.3%
  5. 本体の大きさ・重さ:6.7%

Apple Watchの便利活用事例

ここでは、実際にApple Watchのどのような機能が多く利用されているかについて紹介し、続いてApple Watchのいろいろな活用事例について紹介します。

ウェアラブル端末で利用している機能

先に紹介したMMD総研の調査結果によると、ウェアラブル端末で利用している機能について、以下のようになっています。

  1. 歩数を測定できる機能:67.3%
  2. スマートフォンと連携 して通知などを見られる機能:66.3%
  3. ウォーキングやランニングの記録をしてくれる機能:62.0%
MMD研究所「ヘルスケアとウェアラブル端末に関する調査」より

連絡手段として活用する

Apple Watchは電話やメッセージ、LINE、などを連絡手段として利用できます。

ただし、GPSモデルとセルラーモデルでは利用条件が異なりますから、注意しましょう。

メッセージでは、テキストのほかにApple Watchに指で描いた絵や文字、記号、さらに位置情報も送信できます。

健康管理に活用する

Apple Watchで心拍数や睡眠状況などを記録できるので、健康管理に活用できます。

アクティビティのチェック

「アクティビティ」Appを利用して3色のリングから1日の活動目標への達成状況がわかります。

  • 消費カロリー
  • 早歩き以上の運動時間
  • 1時間に1分以上立って体を動かした回数

睡眠状況をチェック

Apple Watchをつけたまま寝れば睡眠を記録してくれて、睡眠時の呼吸数なども同時に記録してくれます。

心拍数をチェック

Apple Watchで心拍数をチェックできるので、安静にしているときや運動をしているときの心拍数を確認できます。

高心拍数や低心拍数が一定間隔続く場合に通知をしてくれるように設定できますから、安心です。

血中酸素濃度レベルをチェック

Apple Watchで血中の酸素濃度を測定できます。

心電図でチェック

Apple Watchで心電図の計測もできます。

Apple Watchを音楽・写真鑑賞に活用する

Apple WatchはBluetoothに対応したスピーカーやイヤホンに接続して音楽を聴くことができます。

保存してある音楽や写真を楽しむことができ、スクリーンショットも簡単に撮ることができます。

Apple Watchを電子決済に活用する

Apple Watchで電子決済が可能です。

支払のたびにiPhoneをポケットやカバンから出す煩わしさから開放されて素早く支払いができるようになり便利です。

Apple Watchを地図で活用する

Apple Watchで地図が確認できます。

目的地までの経路や近くのコンビニなどを探すときに重宝します。

Apple Watchを緊急通報で活用する

Apple Watchから緊急電話をかけたり、緊急連絡先に通知したりできます。

万が一のときには、名前や生年月日、アレルギーの有無、服用している薬なども登録しておけるので安心です。

Apple Watchはスマートホームとの相性も抜群

スマートウォッチの中でも人気があるApple Watchはスマートホームとの相性も抜群です。

Apple Watchのスマートホームへの対応や今ある家電のスマート化について解説します。

Apple Watchとスマートホームサービスとの相性が良い

現在でもApple Watchに対応している家電ならApple Watchからスマート家電を操作することができます。

しかし、スマート家電はメーカー独自の規格で販売されていることが多く、Apple Watchで操作できる家電も限られていました。

ところが、Apple Watchも「Matter」規格に対応することが発表されましたので、今後Apple Watchで操作できる家電が多くなることが期待されます。

「Matter」とは、スマートホームの共通規格のことで、2022年6月時点で約300のメーカーから「Matter」に参加することが表明されています。

指型ロボットをApple Watchに連携させて今ある家電をスマート化

今まで使っていた家電をスマート家電に変えてくれる便利な指型ロボットがあればApple Watchから簡単に家電の操作ができます。

しかも、この指型ロボットを発売している会社からはApple Watchと相性がよい、いろいろな機器が販売されています。

例えば次のような機器があります。

  • ハブミニ
  • 温湿度計
  • リモートボタン
  • スマート加湿器
  • スマートプラグ
  • スマートカーテン
  • 屋内カメラ
  • 見守りカメラ
  • スマートロック
  • 人感センサー
  • 開閉センサー
  • スマート電球
  • ロボット掃除機
  • キーパッド

これらの機器とApple Watchを連携させれば簡単にスマートホーム化を進めることができます。

スマートホームサービスに相談しましょう

Apple Watchとスマート家電の連携がうまくとれないことがあります。

今までのスマート家電はそれぞれメーカー独自の規格で作成されているためです。

スマートホームサービスならApple Watchとスマート家電の相性も把握していますから、好みの家電からApple Watchと相性がよいスマート家電を選択してくれます。

Apple Watchを使ってスマートホーム化をしたいときには、まずスマートホームサービスに相談してみましょう。

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