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一人暮らしで寝坊をしない方法を解説。寝坊の原因から対策を考える

夜更かしや不眠などの理由は様々ですが、よほどの人でない限りは人生で一度は寝坊を経験したことがあると思います。 ましてや、一人暮らしともなると他に起こしてくれる家族もいないため、寝坊が常習になってしまう人も少なくありません。 今回は、一人暮らしで寝坊をする原因を紹介し、寝坊をしない方法について解説します。

寝坊を経験したことのある人は意外に多い

寝坊して大事な仕事や約束に遅刻してしまった経験をもっている方は多いでしょう。 ここでは、各種アンケート結果からどれくらいの方が「寝坊による遅刻」を経験しているのかをピックアップしてみます。

「寝坊で会社に遅刻」は6割弱が経験

寝坊してしまって会社に遅刻した経験を6割弱の方にあることがわかりました。 2017年6月6日マイナビニュースから引用します。 寝坊で会社に遅刻したことある? およそ3割は言い訳経験「アリ」 | マイナビニュース なお、調査対象はマイナビニュース会員1,001人となっています。 こちらの記事によると「寝坊して会社に遅刻したことがありますか?」という問いに対してあると回答した方は58.1%となっていました。
マイナビの調査より引用
興味深いことに寝坊で遅刻した経験がある方のうち7割弱が、正直に謝罪したと回答しています。
マイナビの調査より引用

「絶対に遅刻できないときに遅刻」を2人に1人は経験!

また、「絶対に遅刻できない日に、寝坊をしてしまった」経験がある方は、およそ2人に1人いる結果が公表されています。 繊維業界大手の帝人が運営しているSleepStyleの記事、「【寝坊対策】遅刻の実態とみんなの目覚まし方法ランキング」を見てみましょう。 こちらの調査は20代~30代の男女222名を対象に行われています。 以下の図のように「よくある」8.6%、「多少ある」39.6%となっており、合計すると48.2%の方が大事な日に限って寝坊してしまった経験を持っています。
帝人「寝坊による遅刻に関する実態」についてアンケート調査 より

年を取ると寝坊が減る?

寝坊するのは「若さ」の証だとも考えられる調査結果もありました。 少し古い資料ですが、2011年2月3日シチズン時計のWEBマガジン「リアルスケール」が行なった、時に関するアンケート「みんなの遅刻事情」の調査報告からの引用です。 調査対象は次のようになっています。 回答者=全国の2,213人 男性:1,435人/女性:778人 20歳未満:45名 / 20歳代:398名 / 30歳代:568名 / 40歳代:605名 / 50歳代:428名 / 60歳以上:169名 下の図は、年代別に「寝坊」によって遅刻した方の割合です。 遅刻の理由が寝坊によるものは回答全体の35.6%を占めています。 興味深いことに、20代をピークにして年代があがるにつれて遅刻の理由に寝坊が占める割合が徐々に減っています。
シチズン「みんなの遅刻事情」の調査報告 より

一人暮らしで寝坊をしてしまう理由

実家で暮らしているなど誰かと同居していれば朝遅れそうなときには起こしてもらえますが、一人暮らしだと自分だけで起きなければなりません。 進学や就職あるいは転職などいろいろな理由で一人暮らしを始める方、すでに一人暮らしをしている方にとって、朝きちんと起きられるかは不安です。では、どうして一人暮らしだと寝坊をしてしまうのでしょうか。

一人暮らしで寝坊をしてしまう3つの理由

一人暮らしで寝坊をしてしまう主な理由は、以下の3つです。
  • 起こしてくれる人がいない
  • 生活が不規則になりがち
  • しっかりと眠れていない

起こしてくれる人がいない

同居している方がいれば、なかなか起きてこないときには同居している方が起こしてくれた経験があるでしょう。 一人暮らしだと、誰も起こしてくれないので、そのまま眠ってしまう結果寝坊することになってしまいます。

生活が不規則になりがち

一人暮らしだと時間の使い方や暮らしぶりは自分の思うままにできます。 そのため、不規則な生活になりがちで、夜遅くまでゲームをしたり、遅くまでお酒飲んだり、食事をしたりしてしまいます。 そうすると翌朝どうしても起きられなくて、寝坊することになってしまいます。

しっかりと眠れていない

一人暮らしだからという理由だけではありませんが、しっかりと眠れていない場合には、翌朝きちんと起きることができません。 しっかりと眠れていない理由について次項で詳しく解説します。

十分に眠れない理由は?

気持ちよく目覚めたいと思いながら眠りについても、眠りに充足感がない、翌朝気持ちよく目覚めることができないときには、しっかりと眠れていない可能性があります。 しっかりと眠れないときには、以下の事例に当てはまらないか検討しましょう。
  1. 夜間のスマホやパソコン
  2. 飲酒・食事
  3. ストレス
  4. 睡眠環境が悪い
  5. 病気

夜間のスマホやパソコン

寝る直前までスマートフォンやPCを見ていると、多くの情報処理や画面・情報に集中してしまうことで興奮状態になります。 またスマートフォンやPCのブルーライトには眠気を誘うメラトニンを抑制する作用がありますから、覚醒してしまい、なかなか眠りにつけなくなってしまいます。

飲酒・食事

寝る前の飲酒や食事によって、眠っている間にも消化しようとして体がゆっくり休むことができなくなります。 また、お酒を飲むことでアルコールを分解する時に分泌されるアセトアルデヒドが交感神経を刺激して眠りを浅くしてしまいます。

ストレス

ストレスには精神的なものと肉体的なものとがあります。 人間関係や仕事の悩みから精神的なストレスを覚え、病気やけが、度が過ぎる運動などは肉体的なストレスの原因となります。 このようなストレスがたまりすぎると眠りを妨げることになります。 「また遅刻したらどうしょう」と緊張しすぎてしまい、逆に眠れなくなってしまうこともあります。 適度にリラックスして、眠りにつけるようにしたいものです。

睡眠環境が悪い

寝室の温度や明るさ、音などの睡眠環境が悪いためにしっかりと眠れないことがあります。 眠れないときには、寝室の環境を見直してみましょう。

病気

病気のためにしっかりと眠れないことがありますから、注意が必要です。 睡眠障害や睡眠時無呼吸症候群、うつ病などが原因のことがありますから、少しでも心配があるなら早めに心療内科や睡眠外来に相談しましょう。

朝、なぜか目覚ましの音が聞こえない?

セットしたはずの目覚ましの音が聞こえないときがあります。 また、目覚ましはきちんと鳴っているのに、アラームを消してしまいそのまま二度寝してしまうこともあります。 目覚ましの音が聞こえないときには、次の2点を確認しましょう。
  • 目覚ましがきちんとセットされているか
  • 音がきちんと聞こえるようになっているか

目覚ましがきちんとセットされているか

目覚ましのスイッチを入れ忘れてしまっていることもあります。 また、スマートフォンのアプリでアラーム設定をしていると設定が間違ってアラームが機能していなかった可能性もあります。 スマートフォンの音量設定を夜間はoffにしていても目覚ましのアラームはきちんと鳴るように設定をしているか、アラームの音量は十分足りているかを確認しておきましょう。

音がきちんと聞こえるようになっているか

布団や枕が耳をふさいでしまって目覚ましの音が聞こえないこともあります。 枕を複数使って眠る習慣がある方や布団を頭からすっぽりかぶる習慣がある方は注意しましょう。 目覚ましを少し離れたところにおくと安心です。

一人暮らしで寝坊をしない方法と対策

他の方の「寝坊と遅刻の実態」や「一人暮らしで寝坊する理由」についてみてきましたが、ここでは、一人暮らしで寝坊をしないための方法や対策について解説します。

生活面での6つの工夫

寝坊をしないで気持ちよく起きるためには、しっかりと眠る必要があります。 気持ちよく目覚めるために生活面でできることを工夫しましょう。 普段の生活で以下の6つに気をつけるとしっかりと眠りやすくなります。
  1. カフェインを摂りすぎない
  2. 適度な運動をする
  3. 入浴は早めにする
  4. 寝る直前に飲食しない
  5. 寝る直前にスマホをみない
  6. 毎朝決まった時間に起きる

カフェインを摂りすぎない

カフェインには覚醒作用がありますから、コーヒーやお茶などを飲み過ぎると睡眠の質が低下してしまいます。 1日の摂取量だけでなく、夕方以降は控えるなどの工夫をしましょう。

適度な運動をする

適度な運動によって体が疲れて眠りにつきやすくなります。 夕方から夜にかけてウオーキングや水泳など有酸素運動を取り入れてみましょう。あくまで、軽めの運動にとどめましょう。激しすぎる運動は逆に眠りを妨げてしまいますから注意が必要です。

入浴は早めにする

お風呂に入ると1日の疲れもとれて眠りやすくなります。 ただし、お風呂に入ると体温があがるため入浴後すぐには逆に眠りにくい状態になります。 眠りにつく90分程度前に入浴するとちょうど体温もさがって眠りにつきやすくなるので、意識して生活してみましょう。

寝る直前に飲食しない

寝る直前の飲食は、眠っている間も消化をするために体が十分休むことができません。 なにか食べたくなったときには、ヨーグルトなど消化がよいものを少量口にするくらいにとどめておきましょう。 夕食は寝る前の3時間程度前にとるように心がけるとよいでしょう。

寝る直前にスマホやPCをみない

スマートフォンやPCの画面の光は覚醒作用があり、情報処理をするために脳が活性化してしまいます。 そのため寝る直前にはスマートフォンやPCをみないようにするのがおすすめです。

毎朝決まった時間に起きる

朝起きる時間を体内時計に覚えさせることが大切です。 休みの日には十分に寝だめをしたいところですが、普段の起床時間より多くても2時間程度に抑えるようにすると体内時計のくるいも少なく休み明けに目覚めにくくて寝坊することを防ぐことができます。

モノや環境に頼ってみる

自分自身で生活のリズムをつくることも大切ですが、難しいときには思い切って他の「モノ」に頼ってみてはいかがでしょうか。 朝起きるために利用できるモノは次のようなものです。
  1. 目覚まし時計
  2. 朝の光をあびる
  3. 季節の温度対策
  4. 目覚ましアプリ
  5. 人に起こしてもらう

目覚まし時計

もう既に目覚まし時計を利用している方は多いでしょう。 目覚まし時計1個で起きられなければ2個以上使ってみましょう。 複数の目覚まし時計の時間をを少しずつずらしてセットしておくとスヌーズとして使えて起きやすくなります。 また、目覚まし時計が鳴っても止めてしまい、二度寝をしてしまう方は目覚まし時計を離れた場所に置いて、起き上がらなければ止められないようにすると確実に目覚めることができます。 目覚まし時計の音量や音楽が自分の好みにあっているかも気持ちよく目覚めるために大切な要素です。 お気に入りの目覚まし時計を探してみましょう。

朝の光をあびる

目覚めるときに光をたくさんあびることで体内時計が活動して体が目を覚まします。 できれば太陽光がよいのですが、雨の日や曇りの日もあります。 このようなときのために、タイマーがついた照明があると便利です。

季節の温度対策

快適に目覚めるためには部屋の温度を季節にあわせることが大切です。 冬場は寒くて布団から出られずにいる間に二度寝をしてしまうことがあります。 また、夏は寝苦しくて一晩中クーラーをつけっぱなしにしたために、体が冷えすぎて体がだるく、起きられないこともあります。 このように、季節にあわせて部屋の温度や湿度を快適に保つことも快適な目覚めには重要です。

目覚ましアプリ

眠りには浅い眠りの時と深い眠りのときがあり、深い眠りのときに目覚まし時計が鳴ると寝覚めが悪くイライラしたり、一度目覚めても眠くてそのまま二度寝したりするようなこともあります。 目覚ましアプリなら、浅い眠りのタイミングをはかって起こしてくれる機能がありますから、気分よく目覚めることができます。

人に起こしてもらう

どうしても朝起きられないときには、同居している方がいれば起こしてもらうのがよいでしょう。 同居している方がいなくても、家族や友人に電話をかけてもらって起こしてもらいましょう。 電話で話をしているうちにだんだんと目が覚めてきますから、二度寝の心配もありません。

スマートホームやIoT機器を活用した寝坊防止法

IoTを利用したスマートホームでは快適な目覚めを応援してくれます。 スマートホームでは以下のような利用ができますから、快適な目覚めになるでしょう。
  • 自分が好きな音楽をセットした時間にスピーカーから流してくれる
  • 朝目覚める時間になると自動でカーテンを開けてくれる
  • エアコンがスマートホームとつながることで寝る時間や寝ている間の温度調節から目覚めの時間まで快適な温度を保ってくれる
  • 目覚ましアプリとスマートホームが連動してちょうどよいタイミングで、音楽を流したり、カーテンをあけたりしてくれる
他にもいろいろな組み合わせができますから、スマートホーム事業者に相談して、快適な一日をむかえましょう。 健康状態に問題がないのに、何度も寝坊してしまう人や、体は疲れているのに不安なことがあり眠りにつけない人は、心療内科などの専門医に相談しましょう。
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