照明のスマートホーム化、仕組みやサービス選びのポイントを解説

住まいのスマートホーム化において、優先度の高いものに照明があります。
では照明をスマートホーム化することでどのようなことができるようになるのでしょうか。照明のスマートホーム化の仕組みやポイントについて紹介します。
照明のスマートホーム化とは?仕組みを解説
照明をスマートホーム化させるとは具体的にどうするのか、改めてスマートホーム化することで何ができるのかを解説します。
照明のスマートホーム化とは
照明をスマートホーム化(スマートライト化)することで、部屋を明るくできるだけではなく、スマートフォンなどと連携させて、照明の明るさや色合いを変化させ、照明から音楽を流して、その音楽にあわせて踊るように部屋の雰囲気を光で変えることができます。
スマートライトの仕組み
Wi-FiやBluetoothを通じてスマートフォンなどと連携し、ライト本来の部屋を明るく照らすだけでなくそれ以外にいろいろな機能を使えるようになります。
スマートライトはLEDを利用した明かりです。LEDの特性から明るさや色合いの調整ができることが特長です。
スマートライトにすれば次のようなことが行なえます。
- 明るさを調節する
- 光の色合いを調節する
- スマートライトのスピーカーから音楽を流す
- 再生している音楽にあわせて光を変える
Wi-Fiにつながっていますから、これらのことを外出先からも操作でき、スマートスピーカーから声で操作することも可能です。
スマートライトの利用場面
スマートライトでできることで、日常の利用場面を紹介します。
- スマートフォンにダウンロードしたアプリからスマートライトを消したり点けたり、明るさの調整もできますし、さらにスケジュール設定も可能です。
仕事がある曜日は目覚まし時計と連動して目覚めとともに点灯し、休みの日は点灯しないようにセッティングできますからゆっくりとやすむことができます。
- スマートスピーカーと連携させれば音声で操作できます。
音声で操作可能ですから、両手がふさがっていても大丈夫。
水仕事や掃除などの家事をしているときでも布団の中にもう少しいたいときでも声をかければ操作できますから、わざわざスイッチがあるところまで行かなくてもよいのは便利です。
音声操作やスマートフォンから操作できますから、スイッチのための長いひもとはおさらばです。
- スマートライトを使えば光の色合いも調整が可能です。
色合いが変われば部屋の雰囲気もガラリと変わりますから、ムード作りにも一役買ってくれます。
- 家のインターネットとつながりますから、外出先からも操作できます。
スマートライトにはスマートカメラ機能がついているタイプもあります。
外出先から自宅の様子をみることができますから、留守番をしている子どもの様子やペットの様子を見守ることができます。
スマートライトのスピーカーから声掛けも可能ですから、外出先からもコミュニケーションが可能です。
留守の部屋を見ることができますし、ライトの点灯や消灯もできますから、防犯にも役立ちます。
万が一明かりを消し忘れても、外出先から消すことができますから安心です。
また、自宅に帰る前にスマートライトを点灯しておけば明るい部屋に帰ることもできます。
賃貸物件でもスマートライトは導入できる?
スマートライトに付け替えるには大掛かりな工事が必要な場合もありますが、簡単にスマートライトにできる方法もあります。賃貸住宅に住んでいても、照明のスマートホーム化が可能です。
賃貸物件でも照明のスマートホーム化は可能
賃貸でも次の方法で照明をスマートホーム化することができます。
- 電球をスマートライトにする
- リモコンをスマート化する
1.電球をスマートライトにする
最も簡単なスマートライトの導入方法は、スマート電球を購入することです。
ハブや調光スイッチなどの取り付け工事は全く不要で、電球をソケットに取り付けるだけで利用できます。
アプリをダウンロードすればスマートフォンから、電球のon-offができ無段階で調色できる機能もあります。
電球タイプのスマートライトは種類が豊富にありますから、いろいろな機能がついているものから選択することができます。
2.リモコンをスマート化する
赤外線リモコンで操作している家電製品をまとめて操作できる家電リモコンを利用する方法です。
赤外線リモコンを利用している照明を利用中なら、そのまま使えます。
テレビやエアコンのリモコンも家電リモコンで操作できるようになりますから便利です。
今ある器具の取り外しと保管方法
ところで、照明をスマートホーム化するために今ある照明器具を交換する時には気をつけておきたいことがあります。
シーリングライトや電球が高い位置にあるとき、シャンデリアなど重くて構造が複雑なものはケガをしたり壊れたりするおそれがありますから、注意しながら行なわなければなりませんし、できれば専門の業者に依頼するのが安心です。
自分自身で取り替えるときには次の点に注意しましょう。
- 電球や蛍光灯は器具からはずして保管する
- 大きくかさばるものは、できるだけパーツにわける
- 新聞紙や緩衝材を利用して衝撃から守る
照明器具は割れやすく、壊れやすいものです。
照明器具をそのまま梱包すると壊れて使えなくなるおそれがありますから、できるだけ細かく分解して一つ一つを緩衝材で包み込み衝撃から守るようにしておきましょう。
照明のスマート化はスマートスイッチでも代替可能

先に紹介したスマート電球や家電リモコンによる方法の他にもスマートスイッチを利用することで照明のスマートホーム化が可能です。
スマートスイッチは指の代わりにスイッチを押してくれるIoTガジェットです。
もちろん付属品がついているので「引く」動作にも対応します。
スマートスイッチならリモコンがなくても使えます。
このスイッチは「スマート」と言いながら、動きは実にアナログ的でかわいらしい動作をします。
スイッチを押したり引いたりするタイプのものならどんなスイッチにも使えます。
照明はもちろん、洗濯機やお風呂の湯沸し、ファンヒーターなどなど。
使い道はさまざまです。
リモートボタンで操作することもできますから、スマートフォンが苦手な方でも利用できます。
もちろんスマートフォンと連携させることもできますし、連携させれば外出先からの操作や音声操作も可能になることで、活躍する場面はもっと広がります。
スマートライト・照明選びのポイント

照明をスマートホーム化するときにチェックするべきポイントがあります。
ここでは5つのポイントを紹介します。
スマートライトを選ぶときの5つのポイント
- 口金・ソケットのサイズ
- 明るさ
- 調色
- 対応するOS
- 付加機能
1.口金・ソケットのサイズ
まずは自宅の電球の口金がソケットのサイズに合うかをチェックしましょう。
サイズが合わなければ取り付けができません。
ほとんどの口金サイズはE17あるいはE26となっています。
購入前にまずサイズチェックを行ないましょう。
2.明るさ
スマートライトはLED電球です。
LED電球の特長として光が広がる範囲が狭いこと(指向性が強い)です。
そのため、従来の電球と比べて同じ明るさでも部屋の周囲まで光が広がりにくくなります。
ちなみにLED電球の明るさの単位は「lm(ルーメン)」が使われており、60Wは810lmに相当します。
3.調色
スマートライトの調色機能は、1種類の色合いだけでなく複数の色合いを選ぶことができるものがあります。
ホームパーティなどで多彩な色合いの変化が流れる音楽と連動して楽しさを演出してくれるでしょう。
4.対応するOS
スマートライトはスマートフォンなどから操作できることが利点です。
そのため使っているスマートフォンに対応しているか念のために確認をしましょう。
iPhoneやandroidの両方に対応しているか、OSバージョンは対応しているかをチェックします。
5.付加機能
スマートライトには、音声アシスト、タイマー機能、スピーカー機能やカメラ機能など付属する機能がたくさんあります。
利用したい機能がついているか、付属する機能でどのようなことができるようになるのか想像するだけでもワクワクします。
新築ならIoT照明システムの検討も
今から住宅を新築する方にはIoT照明システムもおすすめです。
システム照明を新築時に導入することで、後から設置するスマートライトと比べて仕上がりがとてもしっくりします。
照明システムは大手照明メーカー各社が販売をしています。
照明器具の形もいろいろな商品から選択することができますし、家電リモコンやスマートスイッチなど他に操作器具を準備する必要がありません。
スマートフォンからの遠隔操作はもちろん、点灯消灯のタイミングや照度設定など、専用アプリで細かに設定できます。新築時に照明システムを導入すれば、工務店やハウスメーカーが引き渡し前に設定をしてくれて入居するとすぐに利用できますから、自分であれこれと面倒な作業をすることがないのも魅力です。
スマートホームサービス提供会社に相談
照明をスマートホーム化するにはスマートホームサービス提供会社に相談すると便利です。
これまで、照明をスマートホーム化する方法やスマートライトの種類や機能を紹介してきましたが、いろいろな種類やさまざまな方法がありますから、判断に迷ってしまうことでしょう。
スマートホームサービス提供会社なら、IoTガジェットから照明システムまでいろいろな会社のスマートライトを扱っておりメーカー各社を横断的に検討できますし、今まで培ってきた経験と知見があります。さらに、実店舗であればスマートライトを手に取り体感できるメリットがあります。
照明のスマートホーム化を検討する時には、スマートホームサービス提供会社にまず相談をしてみましょう。