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子育てを支援するIoTサービスを解説。育児テック・ベビーテックとは

現在の世の中は、必ずしも子育てや育児の環境が十分に整備されているとはいえない状況です。イクメンという言葉があるように、男性の育児参加や育児休暇取得の推進などの風潮は醸成されてきています。

しかし、晩婚化や共働き世帯の増加、離婚にともなうシングルマザーやシングルファーザーの増加など、日本の子育てと育児環境はさまざまな課題が山積しています。

そこで、共働き世帯を中心に今注目されているのが、育児とIoTを始めとしたテクノロジーを掛け合わせた「ベビーテック」と呼ばれるサービスです。

今回は最先端の技術を活用し、育児の効率化を実現できる「ベビーテック」について、解説します。

育児をサポートするベビーテック市場は拡大中

育児をサポートするベビーテックの市場は拡大しています。

こちらでは、ベビーテックとはどういうものか、現在のベビーテック市場の動向および IoTの進歩とベビーテックの関連性について、解説します。

ベビーテックとは

ベビーテックを直訳すると、赤ちゃん(Baby)と技術革新(Technology)と訳され、まさしく「乳幼児」の育児と保育を強力にサポートする技術革新を、「ベビーテック」といいます。

通常、「乳幼児」の乳児と幼児は、乳児が生後1年まで、幼児が1歳から小学校入学までと定義されていますので、ベビーテック対象の子どもの年齢層は、おおよそ生後~6歳ぐらいがメインです。

ニュースなどで「保育所および保育士不足」の問題がクローズアップされていますが、特に乳幼児をもつ共働き夫婦にとっては、悩ましい問題です。

しかし、ベビーテックは厳しい子育て環境を気にすることなく、子育てや育児を可能にする最先端技術として期待されているのです。

ベビーテック市場の推移

矢野経済研究所が実施した「ベビー用品・関連サービス市場規模」調査では、2018年の市場規模は前年比4.5%増の4兆1,210億円と推計されています。

政府主導の保育サービスの拡充などの各種支援策が継続されている中、2019年10月から幼児教育・保育の無償化がスタートしました。

日本の急速に進む超少子高齢化は、出生数減少の進行によるものである一方、ベビー用品・関連サービス市場規模は、むしろ保育園に対する需要がより一層高まっており、保育マーケットの拡大が市場全体を押し上げているのです。

このように、本来は、「出生数の減少」とともに、「ベビー用品・関連サービス市場規模」は縮小するものですが、全く真逆の事象が発生しているところからも、社会的ニーズが極めて高いと考えられます。

IoTの進歩とベビーテック

IoTは「モノのインターネット」と呼ばれており、コンピュータだけではなく、スマホ、テレビ、スマートスピーカーなどの家電製品や、エアコンなどの住宅設備とインターネットが全てつながるサービスです。

IoTと同じく、現在の技術革新を担っているAI(人工知能)、ブロックチェーン(分散台帳技術)、5G(第5世代移動通信システム)、ビックデータなどの進歩と連携しながら、IoTはさらに進歩し大きく発展すると予想されます。

ベビーテックにおいても、元々の発祥はデジタルを駆使したおもちゃから発展したと言われていますが、社会ニーズの高まりと同時にさらなる進歩が期待できます。

子育てにおいて求められているIoTサービスとは

子育て世代は、IoTにどのような機能を求めているのでしょうか。

こちらでは、ベビーテックに求められている機能や現在のベビーテック商品を解説します。

子育て世代がIoTに求めているのは何?

マカフィ研究所×MMD研究所が実施した「日本におけるIoT意識調査」によると、子どもを持つ子育て世代(30-40代)が、育児に対してIoTに求めているのは、下記のとおりでした。

上記の結果から、子育て世代の親は、「子どもの安全確認」と「子どもの健康や病院に関すること」を、IoTで実現したいと思っているのが理解できます。

IoTを活用した子どもの見守り

日本の各自治体でもIoTを活用して、育児や子どもたちの生活をサポートしています。

福岡市では、子どもの安全確保のため、IoTを活用してこれまでの見守り活動を補完できる環境を整備し、地域と共に見守りのネットワークをつくり、社会全体で子どもの見守りを強化しています。

子どもに専用端末を持たせて、親のスマホなどにより登録したアプリで子どもの位置情報の記録を確認できます。また、福岡市や警察とも連携して、万一の場合に対応できる体制にもなっています。

通常のGPS(位置情報サービス)では、現在の位置のみの確認機能ですが、このサービスは専用端末を持っている子どもの位置情報とその時刻が記録される機能です。

参考:

福岡市のページ

ベビーテックに期待される主な3つの機能

先述したマカフィ研究所×MMD研究所の調査では、子育て世代(30-40代)が、育児に対してIoTに求めているひとつに「子どもの安全確認」がありました。

IoT機器はそれ以外の機能でも期待されているポイントがあります。

子ども(赤ちゃん)の健康管理

子どもの居場所確認と同じように、「子どもの健康管理」に対するIoTへのニーズは高いです。子どもに体調の変化があれば親に自動で警告する仕組みや、保育施設や医療機関とも連携して活用されています。

子ども(赤ちゃん)の安全管理

特に赤ちゃんの安全対策として、乳幼児突然死症候群(SIDS)を未然に防止するため、IoTを活用したマット型の睡眠監視デバイスがあります。

赤ちゃんの授乳と食事管理

電動さく乳機器、授乳や食事の履歴のアプリ管理など、赤ちゃんの授乳や食事領域で、ベビーテックが活用されています。

子育ての負担を軽減させるスマートホームという選択肢

今後もベビーテックに対するニーズは、着実にアップすると考えられます。

このような子育て世代のニーズに対して、不動産マーケットでもそれに応えるかたちとしてスマートホームが採用されています。

スマートホームとベビーテック

子育て世代は、自分の子どもの安全や健康への配慮はもちろんのこと、できる限り育児や子育ての負担を押さえたいと考えています。

子育ての負担軽減はベビーテックやIoT機器単体だけではなく、マクロ的に家全体で実施できれば、もっと子育ての負担は軽減可能です。

子育て世代が求めるスマートホームとは?

快適な育児を実現するために、子育て世代はどのような購入対象あるいは賃貸物件のスマートホームに住みたいと思っているのでしょうか。

子育て世代がベビーテックを育児や保育に取り入れることで得られるメリットから、その答えが読み取れます。

子どもに迫った危険を察知できる

一番は、子どもの安全面になります。子どもの居場所確認や見守り機能は、スマートホーム機能において、重要な要素になります。

他人のサポートやアシストが得られる

共働き世帯では、とても重要なテーマです。保育所や学童保育だけに限らず、安全な方法でできる限り他人のサポートを受けたいと感じています。

例えば、スマートホームの機能を活用し、不動産管理会社などで随時子どもの安全確認可能なシステムは、子育て世代のニーズは低くありません。

スマートホームは入居者の利便性を大きく向上させる!

IoTはセンサーや家電製品だけではなく、住宅設備全ての操作が可能なスマートホーム化を可能にしています。

ベビーテックや育児のためのIoTだけではなく、家全体をスマートホームにすることで、入居者の利便性は飛躍的に向上します。

今後、人口減少がさらに進むと予想される日本において、購入向け住宅や賃貸住宅など、他の物件との差別化を図るためにも、スマートホーム化は有効な選択肢の一つです。

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