スマートスイッチで照明を操作する仕組みを解説。スマートホームがおすすめな理由

様々な家電や機器を、インターネット上で相互に接続することで、さらに便利な制御が可能になるIoTやスマートホームサービス、その中でもスマートスイッチと呼ばれる機器は、照明やネットに対応していない機器の操作を可能にします。
今回は、スマートスイッチで照明を操作する仕組みや方法について紹介します。
スマートスイッチとは?
スマートスイッチとは、スイッチングハブの一種でVLANによってグループを作り、グループ内でのデータ転送ができる機能を持った製品です。
壁についている照明などのスイッチを直接操作せず、スマートフォンや音声で遠隔操作できるスイッチと理解しておいて、よいでしょう。
スマートスイッチには「どんな種類があるのか」「どんな仕組みなのか」「スマートスイッチの活用法」を解説します。
スマートスイッチの種類
スマートスイッチには様々な種類があります。
一般的なものが、既存の壁にあるスイッチのそばに取り付けて、物理的に操作するスイッチです。四角い箱のようなものをスイッチ部に取り付けるため、見た目を気にする方にはおすすめできません。
赤外線リモコンがない簡易照明には、「スマートプラグ」をコンセントと照明電源の間に使用すればスマートスイッチとして利用できます。
照明のスイッチボックスの裏で配線を接続して使用できるタイプを使用すれば、見た目を気にせずにスマートスイッチになります。
壁付けのスイッチがON/OFFにかかわらず、スマートフォンから操作可能で音声スピーカーのアレクサとも連携が可能です。ただし、本体に電源を供給する必要があるため、電源工事が必要になります。
スマートスイッチの仕組み
スマートスイッチは、インターネット回線を利用してスイッチを操作することができます。
スマートフォンのアプリからWi-Fiを経由して、スイッチに信号を送り電源のON/OFFの操作ができるほか、音声スピーカーと連携できるものであればスマートフォンの操作も必要ありません。
スマートスイッチの活用法
スマートスイッチを使用すれば、直接スイッチを操作する必要がなくなります。
スマートフォンのアプリを使用すれば、遠隔で電源操作が可能なため電源操作や調光操作も可能になります。
設定によっては、外出時に照明が自動で消えて、帰宅したら照明がつくなども可能になり電気代の節約にもつながります。
小さな子供の夜泣きの際にも、わざわざ起き上がって壁スイッチまで行く必要もなくなります。
スマートスピーカーとの連携も可能なため、それぞれのシーンに合わせた照明操作が可能になり快適な生活を手に入れる欠かせないアイテムになるでしょう。
照明をスマート化させる5つの方法
帰宅したときや夜寝る前に、わざわざ照明のスイッチを押さずに操作できれば便利です。照明をスマート化すれば、照明の遠隔操作ができるようになります。
照明をスマート化する5つの方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
壁のスイッチにスマートスイッチを取り付ける
壁のスイッチに直接取り付けるもので、スマホなどから操作するとロボットアームが指の代わりにスイッチを押す・引く動作を行ない、スイッチの操作をしてくれます。
アナログなものではありますが、両面テープで貼り付けるだけなので簡単にスマート化ができます。
スマートフォンのアプリか、音声スピーカーを使用して操作が可能です。
メリット:取り付けが簡単で賃貸住宅でも取り付けられる。
デメリット:出っ張ってしまうため見た目が悪い。
スマートリモコンで操作する

リモコン付きの照明の場合であれば、スマートリモコンを使用する方法もあります。
赤外線をスマートリモコンに登録し、スマートフォンや音声スピーカーからインターネット回線を通じてスマートリモコンに指示を送り、スマートリモコンから赤外線を発信し照明の操作を行います。
メリット:照明以外の操作も可能で、スケジュール機能付き。
デメリット:赤外線対応機器にしか使用ができない。
照明のソケット部に赤外線アダプタを取り付ける
シーリングライト自体をスマートシーリングライトに替える方法もありますが、買ったばかりの方や替える気がない方は、ソケット部に赤外線アダプタを取り付けます。
ただしこの場合、スマートリモコンが必要になります。
メリット:既存の照明が使える。
デメリット:赤外線が届かない場合があり、スマートリモコンが必要。
スマートLED電球に交換する
電球の場合は、スマートLED電球に交換するだけでスマート化ができます。
ON/OFFの操作だけではなく、明るさやスケジュール機能もついています。
メリット:ON/OFFだけではなく明るさ調整が可能。
デメリット:電球の数が多いと金額が高くなる。
壁スイッチをスマートスイッチに交換する
スイッチ自体をスマートスイッチに替えてしまえば、見た目も気になりませんしスマートリモコンを用意する必要もなくなります。
ただし、電気工事士の免許が必要になるため、電気業者に依頼しなければいけません。
メリット:見た目もきれいで、他の機器を用意しなくていい。
デメリット:電気工事業者の手配が必要。
照明をスマート化させるなら、スマートホーム化がおすすめ
照明をスマート化するだけでも、毎日の生活が便利なものになります。
せっかく照明をスマート化するのであれば、他の機器もスマート化してみてはいかがでしょうか。
自分の生活スタイルに合わせてスマート化すれば、より快適な生活を送れるようになるでしょう。
スマートホーム化に対する満足度
アクセルラボが行なった調査によると、スマートホーム化する機器が多いほど満足度が高くなる結果がでています。
スマート化できる機器は照明だけではなく、エアコン・給湯器・テレビ・玄関キーなどがあります。
スマートホーム化すると、これらの機器を単体ではなく複数同時に操作できるようになり、より便利な生活を過ごせるようになります。
スマートホーム化でできること
それではスマートホーム化すると、どのようなことができるようになるのでしょうか。
スマホやスマートスピーカーがリモコンになる
スマホやスマートスピーカーを使って、操作ができるようになりリモコンが必要なくなります。
スマホのアプリでスケジュール管理をしておけば、朝カーテンをあけてくれてテレビをつけてくれるなど、朝のルーティンを自動でおこなえます。
外出先から家電を操作できる
スマホを使って家電の操作ができるため、電源を切り忘れても大丈夫です。
帰宅前に、エアコンのスイッチを入れれば、帰宅時には快適な室内温度にしておけます。
家族の見守りができる
離れた場所で暮らす高齢の親がいるご家庭であれば、電源操作の履歴を通知してくれるため、離れていても毎日の生活を確認できるため安心です。
ホームセキュリティーの向上
スマートロックを使用すれば、鍵の閉め忘れがあってもスマホで確認ができ施錠できます。
さらに、ネットワークカメラを設置すれば、子どもの帰宅時の様子やペットの様子を確認できますし、防犯対策にもなります。
スマートホームを導入しよう
スマートホーム化をすると日々の生活に多くのメリットがありますが、導入するには注意も必要です。
スマートホーム化は、快適な生活を手に入れるための手段です。
自分や家族にとって、何を自動化したら快適な生活になるかを見極めなければなりません。
家族の意見を聞いて、相談しながら決めましょう。
スマートホーム化でセキュリティーの向上ができると紹介しましたが、ハッキングされてしまうリスクも考えておかなければいけません。
玄関キーやネットワークカメラをハッキングされてしまうと、せっかくの防犯対策が水の泡になってしまいます。
そんな時にはスマートホームサービスを利用してみるのもいいでしょう。
機器の操作を1台の管理システムに集約できるため、操作も簡単になるうえセキュリティ面でも安心して使用できます。
その他にも、様々なサービスを提供している場合もありますから、一度相談してみてはいかがでしょうか。