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温度・湿度アプリの仕組みを解説。活用シーンや導入のポイントも紹介

温度や湿度を知ることのできるスマホアプリの仕組みについて解説します。

一般的なアプリでは、室内の温度や湿度を測ることはできません。ではどのようにすれば、スマホアプリで室内を測ることができるのでしょうか。活用シーンなどについても紹介します。

温度・湿度アプリの仕組みを解説

まず、温度・湿度アプリの仕組みや、部屋の湿度や温度を測るために必要な機器について紹介します。

一般的な温度・湿度アプリでは、室内の計測はできない

スマートフォンには湿度や温度を測るためのセンサーがついていません。そのため、温度や湿度を測るためには、外部の機器やアプリを利用して湿度や温度を知ることになります。

一般の温度計アプリは、GPSの位置情報などを利用し、気象観測所などのデータを参考にして湿度・温度を教えてくれる仕組みになっています。

そのため温度計アプリで表示されているのは近くの観測所などのデータであり実際の室内温度とは違っているのが通常です。おおまかに温度を知りたいときには温度計アプリで十分なのですが、正確な室内温度を知るためには、そのための機器や温度・湿度アプリが必要になります。

アプリで室内の湿度や温度を測るための機器

アプリによって、室内の温度や湿度を測るためには、まず室内の温度や湿度を計測できる機器を設置しなければなりません。

「スマート温度計」は、室内などに置いておく一般的な温度・湿度計と同じような見た目で、温度や湿度を計測することに加えて、計測した情報をwi-fiなどのネットワークを介して、スマホアプリに共有することができます。

スマートスピーカーやその他の家電や機器と連動することによって、後述のような様々な活用方法があります。

スマート温度計、温度・湿度アプリのメリット

スマート温度計とスマート家電とが連携することで生活に快適さと利便性、そして安全性をもたらしてくれます。

たとえば、スマート温度計がスマート家電と連携してできることは次のようなことです。

  • 外出先など離れた場所から湿度や温度のチェックができる
  • スマートスピーカーと連携させれば音声で湿度や温度を教えてくれる
  • 部屋の温度が設定した温度になったら自動的にエアコンのスイッチが入る
  • 部屋の温度が一定の温度になったらスマートフォンに通知が届いて教えてくれる
  • 過去の湿度や温度の履歴をスマートフォンなどで確認できる

温度・湿度アプリの活用シーン

では、スマート温度計と連動した温度・湿度アプリは、実際の生活でどのように活用できるのでしょうか。

温度・湿度アプリを利用して健康管理

温度・湿度アプリでは、温度だけではわかりにくいリスクを湿度と同時に確認できることから、食中毒やインフルエンザ、肌の乾燥や熱中症のリスクなどがわかりやすくなり健康管理に役立ちます。

温度・湿度計をリビングにおいておけばいつでも気が付いたときに湿度や温度を確認できます。梅雨時のカビ対策、夏の熱中症予防、冬のインフルエンザ対策と四季を通じて健康管理ができます。

また、体感ではわかりにくい湿度も測ってくれるため観葉植物や楽器、カメラやワインなど温度や湿度の管理が大切なものを保管するときに温度・湿度アプリがあれば安心です。

温度・湿度アプリとスマート家電を連携させて生活に安全・安心を

スマート温度計やアプリの最大のメリットは、スマート家電と連携できることです。

たとえば温度・湿度計アプリをエアコンと連携させると「28℃を超えたらクーラーをつける」「20℃を下回ったら暖房を入れる」といった設定ができるため、赤ちゃんやペットの見守りに活用できます。

温度設定でエアコンが作動するのでペットに留守番をさせても安心です。

スマート家電と連携させると外出先からもエアコンの操作ができるので、外出先から部屋の湿度や温度を確認して湿度が高いようなら除湿させたり一定時間換気をしたりといった操作が可能なため、安心して長期出張や海外旅行もできるでしょう。

温度・湿度アプリで危険な熱中症対策に活用を

下記の表は消防庁が公表した令和4年の熱中症による救急搬送の状況です(総務省「令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」)。

平成30年から令和3年まで減少傾向にあった救急搬送された方の人数が令和4年では増加しています。

総務省「令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」より

また、65歳以上の高齢の方が救急搬送されることが最も多く38,725人と半数以上を占めています。

総務省「令和4年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」より

以上のことから、高齢者には熱中症対策が必要なことがわかります。

これは、高齢者は「節電意識が高く自然な風を好んでいる」だけの理由ではなく、高齢になると体温を調整する能力が低下するとともに温度に対する感覚が弱くなっていたり、のどの渇きを感じにくくなったりすることが原因だとされています。

参考:こんな人は特に注意!「高齢者」 | 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進

このようなことから高齢の方の見守りには適切な温度管理が必要であり、特に一人暮らしの高齢者には温度・湿度管理アプリを利用したスマートホーム化をしてあげると安心です。

離れて暮らしている親の部屋の温度を常に監視して温度が高くなったらエアコンをつけるように電話したり、遠隔操作でエアコンのスイッチを入れてあげたりすることは困難です。

また自分で温度管理ができないペットにもスマートホーム化をして守ってあげるとよいでしょう。

温度・湿度アプリを活用するならスマートホームの導入がおすすめ

せっかく温度・湿度アプリを利用するなら100%活用したいものです。

そのためには他の家電と連携させることで、もっと暮らしを便利で快適なものにしてくれるスマートホーム化を検討してみましょう。

温度・湿度アプリの活用に自宅のスマートホーム化を

温度・湿度アプリとスマート家電ができることを紹介しましたが、エアコンとの連携だけでなく、スマートスピーカーと連携させると手が離せないときでも「温度を教えて」などと声をかけるだけで温度や湿度の確認ができて便利です。

スマート家電同士が接続していれば生活の利便性や快適性が増します。

温度・湿度アプリを100%活用するのであれば自宅のスマートホーム化がおすすめです。

スマートホームでできること

スマートホームとは、家電同士をBluetoothやWi-Fiで接続させることによって、スマートスピーカーやスマートフォンから家電をコントロールしたり家電から情報を得たりすることができ、温度センサー・人感センサーなどを利用して家電を自動でON-OFFさせることができ、遠隔操作で外出先から自宅の家電を操作できたりと様々な生活の利便性を向上させてくれるシステムのことをいいます。

スマートホーム化すると以下のようなことが可能です。

  • 自宅の玄関に近づくと自動で解錠してくれる
  • 玄関に入ると自動で照明がつく
  • 帰る途中で操作していたのでわいているお風呂にすぐに入れる
  • 眠りにつくときにベッドから出ずにスピーカーに話しかけて照明を消す
  • 朝の目覚めと同時にカーテンが自動で開く

スマートホームサービス提供会社に相談を

このように自宅をスマートホーム化することで生活に利便性と快適さをもたらしてくれます。しかし、いざ始めようとしても何から手をつければよいのか迷ってしまうものです。

自宅のスマートホーム化を考えるときには、スマートホームサービス提供会社に相談してみましょう。

スマートホームサービス提供会社では、いろいろな企業の製品を扱っているので現在の生活にあったスマートホームの導入をアドバイスしてくれるでしょう。

スマートホームサービス提供会社は自宅のスマートホーム化の窓口です。