天井照明をスマート化させる方法を解説。スマート照明を選ぶ際のポイント

天井の照明をスマート化させれば、わざわざ起き上がる必要やスイッチまで近付くことなく、また遠隔でも照明を操作することができます。
では、天井照明のスマート化はどのように行えばよいのでしょうか。その仕組みやサービスを選ぶ際のポイントも解説します。
天井照明をスマート化させる方法・仕組みを解説
一般的に、天井照明はその家の明かりとして最も明るく、リビングや食卓の雰囲気などにも影響を与える重要な照明です。
では、天井照明をスマート化させる方法や仕組みにはどのようなものがあるのでしょうか。
天井照明のスマート化とは
天井照明のスマート化とは、照明のオンオフや制御を、インターネットを介して遠隔で操作したり、音声で操作したりすることを指します。
従来、天井照明は蛍光灯からのびている紐や壁にあるスイッチ、専用のリモコンを使った操作が主流でした。しかし、照明をスマート化することで、スマートフォンやタブレットがスイッチ代わりになるため、リモコンがなくても家の照明をつけることが可能となります。
天井照明をスマート化にする方法と仕組み
天井照明をスマート化するためには以下の4つの方法が挙げられます。
- 学習リモコン
- スマートライト機器
- IoTの物理スイッチ
- スマートホームサービス・スマートリモコン
学習リモコン
学習リモコンは、赤外線リモコンを1つにまとめることができるリモコンです。
テレビやエアコンといった赤外線で操作することができる信号をリモコンに記憶させることで、同様の信号を発信し、家電を制御します。
天井の照明が、赤外線リモコンで操作できるシーリングライトであれば、学習リモコンでも操作することが可能になります。
ただし、赤外線リモコンに対応した機器でなければ、学習リモコンにも対応しないため、注意が必要です。また、操作できる範囲は部屋の中程度のため、野外や遠隔からの操作はできないことにも留意しておきましょう。
スマートライト機器
スマートライトは、電球やシーリングといった照明機器にWi-Fi機能などが直接備わっているものです。
照明がスマートフォンのアプリと連動し、タイマーや照明の明るさを遠隔操作できるうえ、消し忘れなどを確認することもできます。また、シーン別に明るさや色調を変更させることなども可能です。
IoTの物理スイッチ
IoT物理スイッチは、インターネットに接続されて、遠隔からでもアプリなどによってモノを押し込む指のようなスイッチです。
既存の壁にある照明スイッチのそばに取り付けることで、スイッチのオンオフなどを行います。四角い箱を壁スイッチ部に取り付けるため、見た目を気にする方にはおすすめできませんが、赤外線操作などに対応していない照明に有効です。
スマートホームサービス・スマートリモコン
スマートホームサービスを導入すれば、照明だけでなく住宅設備や機器を1つのアプリケーションで操作することが可能です。
また、スマートリモコンを活用すれば赤外線操作に対応した照明や家電を遠隔から操作することもできます。
自宅の天井照明を含め、家具家電を全てスマートフォンで操作できるのがスマートホームです。スマートホームサービスを導入することで、照明のオンオフやタイマー、明るさ調整などを操作できるのはもちろん、外出先でも操作が可能です。さらにIoTに特化した家電も多く、自宅の冷蔵庫の中身をスマートフォンで確認できたり、帰宅時間に合わせてエアコンを付けたりすることも可能です。ただし導入コストは4つの中で最も高額です。さらに電気配線工事が求められるため、新築時に工事する方が多いという特徴があります。
目的に合わせたスマート照明の活用法
スマート照明にはどのような活用方法があるのでしょうか。4つの活用事例を紹介します。
防犯対策になる
スマート照明は外出先でも操作できるため、防犯対策になります。どれだけ防犯対策を行った家であっても、泥棒が入らないとは限りません。特に遠隔地にいる場合、自宅までの距離が遠いため、防犯用の連絡が来てもすぐに駆けつけられません。スマート照明を使って照明をつけておけば、泥棒も侵入しづらくなるため防犯対策に活用することが可能です。
寝る前の消し忘れがなくなる
照明の消し忘れをなくすためにスマート照明は活用できます。エネルギー問題が深刻化し、電気料金が高くなっている今、照明の消し忘れは大きな消費ポイントです。しかしスマート化にしておくことで、スマートフォンで照明のオンオフ操作ができるため、寝る前に確認することが可能となります。
リモコンを紛失しても問題ない
スマート化にしておくことで、天井照明のリモコンをなくしても問題ありません。照明だけでなく、テレビのリモコンが見つからないという経験をした方も多いのではないでしょうか。スマート化であれば、スマートフォン1台で操作できるため、リモコンの紛失や電池切れに対応できます。
帰宅時間に合わせて照明を付けられる
仕事場や外出先から帰宅する時間に合わせて照明を点けることが可能です。帰宅時に家の中が暗いのが嫌という方もいらっしゃるのではないでしょうか。スマート照明の商品によっては、家の外からでも操作できます。さらに照明だけでなくエアコンやお風呂など、他の家電の操作もできる機器があるため、帰宅時間に合わせて家電を動かすことも可能です。
スマート照明サービスを選ぶポイント

スマート照明には数多くの種類があるため、どのような点を意識して選べばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。ここではスマート照明サービスを選ぶポイントを4つ紹介します。
対応するデバイス
ほとんどのスマート照明はandroidとiOSの両方に対応しています。
しかし、対応しているバージョンは商品によって異なります。
また、最新バージョンのOSにアップデートした場合、スマート電球のメーカー側が専用アプリのOS最適化に追いついていない可能性があるので注意が必要です。
そのため、スマート照明を購入する際は、自身が使用しているiOSのバージョンに対応しているか確認するのを忘れないようにしましょう。
コストだけを確認しない
スマート照明にはたくさんの種類があります。初めて利用する方は試しに安い商品を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。しかしコストを重視したあまり、「照明切り替えの反応が遅い」「機能が不十分」と感じる方も多いです。必ず性能を確認してから選ぶようにしましょう。
照明の細かな操作が可能か
スマート照明を選ぶ際は、照明のオンオフだけでなく、明るさ調整が必要であるかもポイントです。映画を見るときに、リビングの照明を少し落としたい方などもいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん人によって明るさ調整は不要という方もいるため、一概には言えないものの、調色機能などを持ち合わせている照明の方が便利です。ただし、多少コストが割高になる点は注意してください。
音声認識システムが搭載されているか
Amazon AlexaやGoogleアシスタントなど、音声認識システムが搭載されているスマート照明サービスであるかも、選ぶ一つのポイントです。Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーと連携をしておけば、スマートフォンがなくても操作が可能となります。「2階の寝室にスマートフォンがあるけど、取りに行くのが面倒」という時でも照明のオンオフができます。
1つのアプリでまとめて管理できるもの
天井照明だけでなく、エアコンやテレビなどの家電を一つのアプリで操作できるものを選ぶのもおすすめです。すべての操作をスマートフォン1台で行えるようになると、便利なうえにリモコンが不要となるため、テーブルの上がスッキリします。将来的に自宅の家電がスマート化することを見据え、あらかじめ全ての家電がアプリで管理できるような体制にしておくことも良いでしょう。