留守番中の子どもを守る防犯対策を紹介。安全を守るための工夫や方法とは


共働きが一般になってきた昨今では、不本意ながらも子どもを一人で留守番させている家庭が多いようです。
今回は、子どもを一人で留守番させるときの注意点や防犯対策、防犯の方法について解説します。
子どもひとりの留守番家庭が増えている?
まずは、実際に子どもが一人で留守番をするケースはどのくらいあるのか、何歳くらいから留守番をしているのかなどを、公表されているアンケート調査の結果から見てみましょう。
子ども一人で留守番をさせる世帯の割合とは
警備会社のALSOKが2020年3月に公表した小学生の子どもを持つ共働き世帯の男女500人に対して行なった「小学生のお留守番実態調査」によると、共働き世帯の子どものうち86.0%が、子どもだけで留守番をしたことがあるとのことでした。

子どもに一人で留守番をさせた理由については、単に共働きだからということではなく、「突発的な用事でやむを得なかったから」としているものが34.2%あります。
このように、いつ思いがけないタイミングで子どもを一人で留守番をさせなければならなくなるかは分かりません。
また、子どもに一人で留守番をさせた理由の内、共働きだからという理由はトップではないとはいえ、3割強の親が親の就労を理由に挙げています。
共働き世帯は1990年代後半から専業主婦世帯数を抜き、それ以降増え続けていますから、子どもが一人で留守番をしなければならない事例は今後も増えていくと思われます。

鍵を持たせる子どもの低年齢化
2020年6月、鍵メーカーの美和ロックは小学生の子どもをもつ母親498名を対象にした「自宅の鍵の取り扱いや住まいの防犯に関するアンケート」の結果を公表しました。

同アンケートによると、小学1年生で31.9%の子どもがいつも家の鍵をもっており、小学6年生では52.9%の子どもが常に持っており、ときどき持つ子どもとあわせると7割以上の子どもが家の鍵をもっていることが分かります。
子どもだから鍵を落としてしまうとは限らないものの、万が一鍵を落としてしまえば空き巣や、子どもだけで留守番していることが分かれば最悪の場合強盗の被害に遭う恐れもあります。
子どものみの留守を、親は不安に感じている
ALSOKの「小学生のお留守番実態調査」では、子どもだけで留守番をさせることができる年齢は小学4年生っが最も多かった(22.9%)一方で、小学校入学前(14.0%)、小学1年生(21.4%)の子どもが一人で留守番をしている実態があります。

親の意識として、子どもだけで留守番をさせたくない(22.9%)という回答も高く、親が理想としている子どもを一人で留守番をさせることができる年齢と現実に子どもが一人で留守番をしなければならない年齢とにギャップがあり、「不安がある」「どちらかといえば不安がある」と感じながらも84.6%の方が子どもを一人で留守番させていることが分かります。

子どもを一人で留守番させる際の防犯・安全対策
子どもが一人で留守番する中で、犯罪やトラブルにまきこまれないためには、親はもちろんですが留守を預かる子ども自身にも防犯意識を持たせることが重要です。
住まいの防犯教育
先に紹介した美和ロックの「自宅の鍵の取り扱いや住まいの防犯に関するアンケート」では、子どもに鍵を持たせるときに鍵の大切さや戸締りの大切さなど「住まいの防犯」について8割以上の方は母親が子どもに教えており、96.4%の母親が「住まいの防犯教育」を必要だと考えていることが分かりました。


先に紹介したALSOKのアンケートでも、子どもだけで留守番をさせるときに、半数以上が防犯に対して不安を感じています。

子どもの留守番に際し、約束していること
警備会社のセコムは2020年12月に「子どもの安全対策に関する調査」の結果を公表しました。

こちらの調査によると「子どもの留守番に際して約束していること」の上位は
- 誰かがたずねてきてもドアをあけない
- 玄関や窓の鍵を施錠したままにする
が上位にきています。
この結果はALSOKの意識調査の結果とも一致しています。

子どもの留守番中や外出時の安全対策
さて、防犯の要である警察でも子どもの留守番中や外出時の安全対策について啓発活動を行なっていますが、ここでは長野県警察が公表しているものをみてみましょう。
- 電話には出ない。(留守番電話設定にしておく)
- インターフォンが鳴っても応答しない。
- 自宅は常に鍵をかけておき、来訪者が来てもドアを開けない。
- 親の連絡先、110番など緊急時の連絡先を確認しておく。
先にあげたセコムやALSOKの意識調査結果と同様の項目が並んでいますが、特に「電話に出ない」「インターフォンが鳴っても応答しない」ことが上位にきているのが特長的です。
これは、電話やインターフォンに応答することで、子どもが留守番していることが分かり、かえって危険を招きかねないからです。
また、子どもが外出する時の注意事項として以下の項目があげられています。
- なるべく一人では出かけない。
- 携帯電話などで連絡が取れるようにしておく。
- 防犯ブザーやホイッスルを身につけ、日頃から使い方も知っておく。
- 出かける時は「どこに行くのか、誰と会うのか、いつ頃帰るのか」など予定を家の人に伝えておく。
- 知らない人に声を掛けられても絶対ついていかない。
- 友達が知らない人に連れて行かれそうになったら、大声で助けを呼ぶ。
外出をしていても、「連絡がとれやすいこと」「居場所が分かること」がポイントです。
子どもの留守番、防犯に役立つセキュリティサービス
子どもだけの留守番が増えていること、防犯のために子どもと約束することが分かりましたが、子どもにまかせるだけではなく、「家」で守ることができればもっと安心です。
ここからはホームセキュリティの方法を解説します。
家のセキュリティサービス
警備会社が提供している各社のセキュリティサービスでは、各社専用のセキュリティシステムを設置して、24時間365日ガードセンターから監視できます。
センサーが侵入や火災を検知したときや非常ボタンが押されたときにはガードセンターに通知がいき、ガードマンがかけつけ被害の拡大を防止する処置をとり、同時に110番・119番通報を行なう、登録しておいた緊急連絡先に連絡するなどの対応をします。
オプション設定や機器を買い取る方法もありますが、レンタルでの基本的な料金は次のようになっています。
| プラン(レンタル) | 価格(月額) | |
| A社 | 戸建 | 7,590円 |
| 二階建て住宅・集合住宅 | 4,730円 | |
| B社 | 戸建 | 7,557円 |
| 二階建て住宅 | 12,815円 | |
| アパート・マンション | 5,962円 |
ホームセキュリティの多くは戸建てや持ち家が多く、また費用も高額
警備会社が提供するホームセキュリティでは前記のような費用が毎月かかりますから、月々の出費は大きくなり、そのため賃貸住宅では所有者が契約をしている例はまだ多くありません。
そのため、警備会社と契約するホームセキュリティサービスの利用者のほとんどは戸建や持ち家が対象となっています。
低コストで導入できるホームセキュリティーについてはこちらで詳しく紹介しています。
関連記事:スマートホームでホームセキュリティ。安心・安全の住まいづくりは「スペース・コア」
賃貸や集合住宅でも導入可能でセキュリティ以外の面でも便利なスマートホーム

警備会社と契約してまでは大げさすぎるし、お金をそこまでかけたくないと考える方は多いです。そこで、住まいをスマートホーム化することでセキュリティをアップする方法を紹介します。
- スマートロック
- モーションセンサー
- ドア・窓センサー
- 監視カメラ
1.スマートロック
スマホアプリから家の鍵を開け閉めできて、外出先からも鍵の開閉が可能です。
鍵を持ち歩かないから鍵を落とす心配もなくなります。
ドアの開閉があればスマホに通知がくるように設定もできますから、子どもが一人で留守番をするときでも子どもが帰宅したことや外出したことが分かって安心です。また、スマートロックにすれば一時的にスマートロックを解除するキーを相手のスマホに渡せるなど防犯以外の用途も広がります。
2.モーションセンサー
室内にモーションセンサーを設置すれば留守の間に誰かが入ってきてもスマホに通知がきますから、すぐに異常を感知できます。
3.ドア・窓センサー
ドアや窓にタグを貼り付けるだけで利用できる商品もありますから、取り付けも簡単で、しかも場所をとりません。音や振動を感知して教えてくれますから、家の中で、一人で留守番をしている子どもだけでなく、外出先の大人も安心です。
4.監視カメラ
玄関先に取り付けるタイプや室内に置くタイプなど、いろいろな製品が販売されています。
外出先からもカメラ映像を確認することができますから、留守番をしている子どもの様子を確認できますし、子どもが寂しくなったらその場で話をすることができます。
外出している子どもの位置情報を教えてくれる製品もあり、必ずしもスマホを持たなくても子どもがどこにいるか分かるものもあります。なかには、AIが子どもの行動パターンを覚えていつもと違う行動をすれば通知をしてくれるタイプもあります。
最近ではこれらのアイテムを一つのスマホアプリで統合できる商品もありますから、いろいろなアプリを起動する手間も省けます。これらのアイテムなら取り付けるために家主や管理会社の承諾を得る必要もなく、簡単に手頃な費用でセキュリティをアップすることができます。



