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無人内見はスペース・コアが実現、導入のメリットやポイントとは

コロナ禍における非対面・非接触や、内見顧客の満足度向上を見込んで、無人内見システムを導入する不動産会社が増えています。

当社が提供しているスマートライフプラットフォーム「SoaceCore(スペース・コア)」も、不動産販売会社が提供するモデルハウス見学システムに採択されるなど、無人内見に対応したサービスを提供しています。

プレスリリース:無人モデルハウス見学システム「スマートモデルハウス」にSpaceCore(スペース・コア)プラットフォームを採用

では、無人内見の導入メリットやポイントはどのようなものがあるのでしょうか。

無人内見のニーズが高まっている

内見は、不動産会社からすれば重要な営業業務であり、顧客との接点を大切に考える不動産会社は非常に多いでしょう。

対面での営業時間が長くなれば長いほど、成約の確率が上がると考えている営業担当者も多いようです。

しかし、顧客からすればスケジュールの調整など、時間をかけずに物件を内見したいと感じたり、コロナ禍においては人との接触に敏感になっていたりする顧客も一定数います。内見に対する顧客の意識に関して、様々な調査をもとに考えてみましょう。

部屋探し顧客は、問い合わせの際に何を重視している

2020年12月、不動産ポータルサイト大手のアットホームが、『ニューノーマル時代の住まい探し』調査の結果を公開しました。同調査は、賃貸物件への引っ越しや物件購入を検討しているユーザーに対して行ったアンケート結果をまとめています。

アットホーム『ニューノーマル時代の住まい探し』調査 より

「今後、不動産会社に問合せをする際、どんな不動産会社に問合せをしたいですか?」という問い合わせでは、賃貸は「物件写真がキレイで見やすい」、購入では「取り扱っている物件数が多い」といった項目が多い結果です。

一方で、賃貸・購入共に「新型コロナウイルス対策を明示している、実施している」「リモート対応可(接客・内見・契約など)」といった項目も、賃貸では15%、購入では20%以上が求めていることが分かります。

また、「今後、住まいを探す際、内見はどのように行いたいですか?」という項目でも、「自宅でスマートフォンなどからオンラインで内見(物件にいるスタッフが物件をカメラで写しながら内見)」「自宅でスマートフォンなどから、360°画像で疑似内見」という方法を一定数のユーザーが希望しています。

アットホーム『ニューノーマル時代の住まい探し』調査 より

同調査には、「無人内見」が回答の選択肢にありませんが、コロナ対策や自分の好きなタイミングで内見をするというユーザーのニーズを鑑みると、無人内見に対しても高い需要を見込むことができるでしょう。

モデルハウスでの無人内見に関する調査

無人モデルハウス見学システムを提供している頼人は、コロナ禍におけるモデルハウス見学に関するアンケート結果を公開しています(【コロナ時代の非対面サービス】無人モデルハウス見学システム「スマートモデルハウス」リリース)。

頼人のプレスリリースより

「非対面でのモデルハウス見学の体制を整えている会社の印象」という設問では、「非常に魅力的に感じる」「魅力的に感じる」「やや魅力的に感じる」と回答したのは、98%にも上っています。

また、「モデルハウスは、個別予約で対面形式だと気軽に見学しづらい」という設問では、80%が「非常にそう思う」「そう思う」と回答しています。

このように、非対面でかつ自由な内見を提供できる無人内見システムに高い関心が集まっているようです。

無人内見で成約までの期間短縮や成約率向上が期待できる?

「スペース・コア」の利用企業ではありませんが、無人内覧機能を取り入れたことで大きく成果に繋がった不動産会社もあります。

新築住宅の建築や販売を行っているケイアイスター不動産は、独自に無人内覧ができるシステムやチャットボットを活用しています(参考元「無人内覧とチャットボット商談で成約までの期間が約60%減 成約率20%増」)。

群馬県の高崎展示場にシステムを設置し、その結果チャットボットに商談によって、これまで注文住宅の購入に至るまでの5回程度の商談や、1カ月程度のスケジュール調整が約60%削減され、成約率も約20%増加したとしています。

無人内見サービスは、社員の同伴やスタッフの常駐などが必要ではないため、人件費やの時間コストの削減などの業務効率化を可能にする一方で、自由に内覧できることでの顧客の購入意思決定などにも大きく影響を与えているようです。

「スペース・コア」の無人内見ソリューション

当社が提供している「スペース・コア」は、無人内見サービスをワンストップで提供することができます。

その特徴を紹介すると共に、無人内見環境を構築する際のポイントについても紹介します。

機器とシステムが連動の連動が可能

無人内見システムは、物件にスマートロックやスマートカメラを設置します。

内見顧客対しての、スマートロックの解錠を遠隔で行うことやワンタイムパスの発行ができる機能やスマートカメラによるリアルタイムや録画での内見状況の確認、設置したセンサーによる窓の開閉状況なども把握できなければなりません。

また、顧客が内見を予約できるシステムがなければ無人内見を提供することはできません。

スマートカメラやスマートロックは、様々なメーカーが提供していますが、無人内見に対応した機能やシステムでの連動が可能かどうかを確認しましょう。

「スペース・コア」なら、様々なIoT機器との連携が可能でシステム面での内見予約などの機能にも対応しています。

工数削減と営業・追客を両立

無人内見システムは、工数削減や業務効率化といったメリットがありますが、ただ内見業務が効率化されるだけではなく、内見顧客には物件の魅力を深く理解してもらい、その後の成約に結びつけなければなりません。

「スペース・コア」では、物件にタブレットを設置し、設備の説明を動画によって行うサービスや、内見後の追客をチャットでも行うことができる機能があります。

単に無人内見を提供するのではなく、その後の追客を含めてワンストップでの提供が可能です。

物件の付加価値向上

「スペース・コア」は、スマートロックやセンサーを始め、様々な家電製品や機器と連携しています。連携できるデバイス数は業界でも最大級です。

またまだ、日本での普及率が低いスマートハウスですが、内見顧客が物件に設置されている家電やIoT機器を操作することで、生活利便性の高い環境を疑似体験することができます。

また、購入後や入居後も設置したIoT機器を利用してもらうことで、顧客満足度の向上や付加価値を提供に繋がります。当社の調査では、「スペース・コア」が導入されている賃貸物件は、周辺相場と比べて家賃が平均24%上昇し、最大で約4割上昇した物件ものもありました。

また、「スペース・コア」にはリレーションという機能があり、賃貸入居者からの問い合わせなどをチャットで対応することができます。

成約・入居後も見据えた価値提供ができるかも、無人内見システムを選ぶ上で重要なポイントです。

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