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不動産業界で人工知能はどう使われる?活用シーンやサービスを紹介

膨大なビッグデータや情報を取り込み様々なコンピューターに学習させることで、ときに人間以上のはたらきを見せる人工知能(AI)は、様々なビジネスで活用されています。

今回は、不動産業界での人工知能(AI)活用について紹介します。AIは不動産業界にどのような変化を与えるのでしょうか。

不動産管理業務におけるAI活用

物件や修繕管理、家賃回収や入居付けなど、不動産管理業務は多岐に渡っています。そういった賃貸管理業務でも、AI活用が進んでいます。

AIによる賃貸物件の賃料査定

AIは、管理会社と物件オーナーとの賃料交渉に活用されています。

例えば、賃料の減額をオーナーに提案する場合、これまでは管理会社の担当者が長年の経験と勘で賃料査定を行い提案していました。しかし、賃料の根拠などの説明が不十分のため、物件オーナーもなかなか納得できず、適正な賃料での運営がなされていない物件も多くありました。

しかし、周辺の賃料相場情報や物件価格データを取り込み、AIが適正な賃料を提示することで、その賃料が適正であるという根拠を示すことができるようになり、管理会社の担当者も心理的負担を感じることなく賃料交渉が可能となりました。

AI活用により空室対策

また、空室対策にもAIは活用されています。

数ヶ月にもわたり空室が続く物件は、オーナーにとっても管理会社にとっても悩みの種です。

AIは、対象物件周辺の賃貸物件情報などを大量に蓄積しています。そのなかには、周辺物件の設備情報なども含まれています。

例えば、対象の物件周辺の設備に宅配ボックスがないということが分かれば、宅配ボックスを導入することで、差別化が図れ入居者が現れるかもしれません。

このように、周辺物件の設備や築年数、間取りデータなどを活用してAIが適正な設備投資やリフォーム方法などを提案することも可能です。

不動産仲介にも活用されるAIサービス

不動産仲介の現場でも、AI活用による業務効率化や業務負荷の低減などが進んでいます。

AIが不動産価格を査定

不動産業界で、AI活用が最も進んでいるのが不動産の価格査定です。

国や自治体が発表している公示地価や路線価といった地価データや実際に取引されている不動産の価格データ、人口の増減や人口動態、特定の地域に住む人の年齢データなど、様々な情報を取り込み、不動産の価格を推計します。

AIによる不動産の価格査定システムは、これまで不動産会社の担当者が行ってた物件査定業務を大幅に効率化することが可能です。物件査定には過去の取引情報の収集や地価の算出などが必要ですが、AIによって瞬時に提示が可能になります。

また、一般の消費者に向けてAI価格査定システムを公開している企業もあり、消費者も自身が持つ不動産の価格が分かり、不動産リテラシーの向上に繋がっているという一面もあります。

AIによる顧客追客

AIにって顧客を追客するMA(マーケティングオートメーション)サービスなども、不動産業界には登場しています。

例えば、不動産の購入検討者がどういった条件での物件を希望しているか、自社HPのどの物件ページにどれぐらいの時間滞在したかといった情報をつかって、顧客の傾向を掴み、購入至るまでのプロセスをAIが算出し、適切なメールマガジンや物件情報の通知などを行うサービスです。

不動産販売を行う営業担当者は、今月・来月といった短いスパンで注力して営業をかける顧客の選別を行います。購入決定まで数ヶ月~数年かかるような見込み客に関しては、放置してしまっているケースも多いです。

AIによるMAサービスを活用すれば、営業担当者が苦手な長期追客を機械的に行うことが可能で、システムが購入検討者の購買意欲を高めてくれます。

このように、AIは不動産販売の営業効率かにも活用されています。

不動産投資でのAI活用

不動産投資の購入や購入後の物件運用などに、AIが活用されています。

不動産投資では、現状の不動産価格や賃料・利回りに加え、長期的な資産価値や収益の見通しを立てなければなりません。

AIを活用することで、将来的な賃料予測や収益性を算出しシミュレーションすることで、購入物件の安定性や、現在の不動産投資状況を見直すことができるのです。

AIが不動産投資のハードルを下げる

AIが活用されることで、これまでのような不動産投資への不透明感がなくなり、不動産投資への参加が増えるといった期待も持たれています。

旧態依然の不動産投資営業の現場は、営業担当者のモーレツ営業がつきもので、無理矢理不当な物件を押しつけられるかたちで売りつけられる、といったイメージを持っている人もいます。

しかし、AIを活用して明確な収益性や事業安定性を提示することができれば、不動産投資のハードルが下がり、不動産投資への参加を促す効果も見込むことができるのです。

投資物件の出口戦略にもAIが活躍

不動産投資は、出口戦略によって成否がきまるという言葉があります。

例えば運用している物件がデッドクロスに陥り、所有しているだけで赤字が発生してしまうような事態になってしまった際も、AIが活用される場合があります。

現在借り入れている事業用ローンの残債と投資物件の価格、そして毎月の収益性などを勘案することで、売却した方が良いのか、ひとまずは所有し続ければ良いの、管理会社を変更した方が良いのかなどを判断することが可能になるのです。

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