スマート照明とアレクサを連動してどのように活用できる?シーンやアイデアを紹介

「アレクサ、電気をつけて」でおなじみのスマート照明。スマートスピーカーと連動すると、自宅の照明が音声に反応するスマート照明になることは、今や多くの人に知られているところです。

アレクサ対応のシーリングライトやダウンライト、おしゃれなライトなど、目的やシーンに応じたさまざまなタイプの照明器具が販売されています。

では、スマート照明とスマートスピーカーを連動させることのメリットや活用シーンにはどのようなものがあるのでしょうか。

スマート照明にはアレクサが必要?

スマート照明には必ずしも「アレクサ」をはじめとしたスマートスピーカーが必要なわけではありません。

まずは、スマート照明の仕組みや、アレクサをはじめとしたスマートスピーカーとの連動について解説します。

スマートスピーカーには様々な種類がある

「アレクサ」とは、Amazon社のスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズに呼びかける愛称のことで、AIアシスタントの名称になっています。

「スマート照明には必ずしもアレクサが必要でない」理由はいくつかあります。

なぜなら、スマートスピーカーの種類はアレクサだけに限らないということです。

アレクサと同様の機能をもつ他社のスマートスピーカー、たとえば「Google Home」や「Appleホームポッド」も対応する照明に連携しているため、照明を音声操作することができます。

Amazon社のアレクサでできることについてはこちらで詳しく紹介しています。
関連記事:アレクサでできることを解説。家電操作やスマートホーム化との相性も紹介

音声以外で操作するならスマートスピーカーは必要なし

次に、「照明を音声で操作する」という目的を実現するうえでは、スマートスピーカー自体、必ずしも必須ではないということです。

そもそも、どうして声をかけるだけで照明をつけられるのでしょうか?

多くのスマート照明は基本的に、Wi-FiやBluetooth、Zigbeeといった種類の「無線通信規格」を利用しています。

スマートスピーカーで収録した音声信号が、このような無線通信を介してクラウドに送信されます。

音声認識が行われた後、照明機器などの受信端末にスイッチ信号が送信される仕組みです。

つまり信号を送信する方法がアプリやスマートリモコンなどでよい場合は、スマートスピーカーは不要です。

スマート照明の種類

そのため、ひとくちにスマート照明といっても、いろいろなタイプのものがあります。

無線通信規格を利用する点では同じでも、照明器具に信号を直接送信するタイプのものもあれば、Wi-Fiコントローラーやスマートスイッチを経由して送信するタイプのものもあります。

照明器具に直接送信する場合、スマートLED電球など専用のスマート照明が必要になります。

一方、Wi-Fiコントローラーやスマートスイッチを経由する場合は、照明器具はお手持ちのもので構いません(ただし、Wi-Fiコントローラーの設定やスマートスイッチの取り付けが別途必要です)。

また、こうした無線通信を利用せず、照明器具本体に音声認識AIやマイクを内蔵したタイプのものもあります。

つまり、何らかの手段で「照明器具に信号を送信する」ことさえできれば、特定のスマートスピーカーがなくても照明を音声制御できることになります。

スマートスピーカーと連動したスマート照明の活用シーン

紹介した仕組みを通して、LED電球やテーブルランプ、フロアランプ、ウォールライト、ライトリボンなど、多様なスマート照明を活用することが可能です。

では、スマートスピーカーとスマート照明が連動することで、どういった活用法があるのでしょうか。スマートスピーカーと連動させたスマート照明の具体的な活用シーンについて解説します。

子育て

ますます核家族化が進む現代では、育児と仕事の両立は子育て世帯にとって至上命題です。

スマート照明は、とりわけ手が離せない乳幼児の子育てに大変役立ちます。料理や家事の合間にも、ひと声かけるだけで室内の照明の明るさを自在に調節できるほか、タイマーで朝晩の時刻と連動することができます。

起床・就寝時の設定や、小さなお子さんに多い「消し忘れ」も防止できます。

不便な高齢者住まい

高齢者世帯は増加する一方です。

視力の衰えが進む高齢者の方は読書や調理の際など、何かと照明のお世話になることが多いかと思います。

しかしながら、足を悪くしていたり、寝たきりになっているような場合、ちょっと歩いて照明をオンオフするだけでもひと苦労です。

音声操作できるスマートスピーカーとスマート照明があれば、手元の照明をいちいち操作する手間が省けるため、快適な生活の一助となることでしょう。

在宅介護

在宅介護は体力の消耗が激しい重労働です。

スマート照明は声をかけるだけで照明の操作ができるため、作業中の煩わしさを軽減してくれます。

家飲みやホームパーティー

スマート照明はゼロイチではなく、明るさの微調整や色も変えられるため、ホームパーティーなどの楽しい場面にも活用できます。

会話型AIの導入

最近、スマートスピーカーには新しい動きもみられています。

2022年に登場した「ChatGPT」で知られる大規模言語モデルの急激な進化を受け、各社は新型のスマートスピーカーに「会話AI機能」を近々搭載することを発表しています。

これにより、類型的な応答にとどまっていたスマートスピーカーが複雑な質問に答えたり、発話者の意図を正確に理解したりと、より”人間らしい会話”ができるようになります。

あたかも人と話しているような自然な抑揚やアクセントも期待できるため、よりスムーズでストレスのない会話で家電を音声操作できるようになることでしょう。

スマート照明の活用法についてはこちらで詳しく紹介しています。
関連記事:天井照明をスマート化させる方法を解説。スマート照明を選ぶ際のポイント

家全体をスマート化するスマートホームサービス

このように非常に便利なスマート照明ですが、その一方でスマート照明だけを導入してもできることは限られます。

家全体をスマート化するスマートホームサービスであれば、さらに生活の利便性を向上させることが可能です。

照明だけでなく家電もスマート化するなら

照明だけでなく、別の家電や機器も音声制御したい場合、それぞれの端末ごとのアプリや設定などが必要になるのが一般的です。

それならば、いっそのこと自宅全体を「スマートホーム化」する方法がおすすめです。

各メーカーの仕様の違いなどに縛られることなく、生活の利便性を大幅に向上することができるでしょう。

便利なスマートホームサービス

自宅内の家電や機器を一度に「スマートホーム化」するとなると、一気にハードルが上がり、工数の多さから重荷に感じる方も少なくないでしょう。また、家電・器具の種類や操作する目的の幅によっては、やや専門的な知識も必要になります。

さらにスマート照明だけをみても、今やメーカーや機器の種類はたいへん多く、関連製品のレパートリーも複雑化しています。どのメーカーのどの製品を選べばよいか、迷う方も少なくないでしょう。

そこでおすすめなのが「スマートホームサービス」です。照明操作はもちろんのこと、テレビやエアコン、電子レンジ、ロボット掃除機など、あらゆる自宅内の家電をスマート化してくれる大変便利なサービスです。

夢の「スマートホーム」、まずは照明から

数あるスマートデバイスの中で、最も認知されているスマート照明。

わかりやすく手軽に設定できる照明操作の自動化から入り、徐々に自宅の「スマートホーム化」を進めていくのは、初めての方にもとっつきやすい方法といえます。

スマート照明の便利さや快適さをひとたび体感したのち、スマートホームサービスの導入などを検討するとよいでしょう。