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スマートホームにおけるタブレットの役割を解説。タブレット選びのポイントとは

スマートホーム環境をより便利にするためには、タブレットを活用する方法があります。

今回は、スマートホームにおけるタブレットの役割やタブレット選びのポイントについて解説します。

スマートホームにおけるタブレットの役割とは

改めての解説ですが、タブレットとは画面を直接触ってアプリなどを操作する情報端末で、パソコンとスマホのちょうど中間に位置するデバイスです。

スマホとタブレットの違いに明確な定義はないようですが、一般的にはスマホよりも画面が大きく、通話機能が備わっていないものがタブレットとされているようです。

では、スマートホーム環境においてタブレットはどのような役割として活用することができるのでしょうか。

タブレット端末をスマートホームハブとして活用する

スマートホーム環境では、様々な家電や機器を繋げる「スマートホームハブ」が必要です。

スマートホームハブとは、インターネットやネットワークに繋がった各家電や設備への指示や機器同士の連携を中継させる機器を指します。一般的にはスマートスピーカーやスマホアプリがそのような役割を果たしていますが、タブレットもスマートホームハブとして活用することができます。

スマートホームアプリをインストールすることで、画面での操作はもちろん、マイクを内蔵している端末であれば音声操作も可能です。

持ち運びも可能なタブレット端末

タブレット端末だけを持ち運べるので自由度が高まります。

端末を持ち運べるため、家のさまざまな場所から音声操作が可能です。

スマートスピーカーならそれぞれの部屋に設置が必要なケースもありますが、タブレット端末だと1台あれば済みます。

また、壁にタブレット端末を設置しておけば炊事をしながらでも音声操作できたり映画や音楽を聞いたり、レシピを見ながら作業ができたりするので楽しみながら炊事ができます。

また、タイマーとして利用できますし、普段は置時計やフォトフレームとしても利用できます。

民泊や宿泊施設でのスマートホームサービスでの活用

当社が提供しているスマートホームサービス「SpaceCore」が導入され、タブレットが活用された事例として、民泊施設や宿泊施設があります。

民泊物件運営における宿泊者の本人確認や宿泊中のテレビやエアコン、照明といった操作や運営会社とのコミュニケーションなどもタブレット上で完結します。

家電の操作においては、宿泊者外国人であるケースもあることから、言語や使い方がわからない場合であっても、タブレット1つで操作できることで利便性が高まっています。

スマートホームで使用するタブレット選びのポイント

スマートホームで使用するタブレット端末はどのようなものがよいのでしょうか。スマートホーム用のタブレットを導入する際の選び方のポイントについて紹介します。

音声操作に対応しているか

タブレット端末は、スマートホームハブとして利用する前提なので音声アシスタントに対応しているものがよいでしょう。

音声で操作を希望するなら、AlexaやSiri、Googleアシスタントといった音声AIに対応するにはマイクが内蔵されているタブレットでなければなりません。

それぞれのメーカーのタブレットなら当然に音声AIが対応していますが、他のメーカー製ならどの音声AIに対応しているかを確認しましょう。

せっかくのタブレット端末なので使えるアプリが豊富なもので、スマート家電の操作にアクセスしやすいものがよいでしょう。ディスプレイ上のスマートホーム家電操作方法には各社の仕様があるので、使い勝手がそれぞれ異なります。

画面のサイズ

タブレットは、メーカーやモデルによって画面の大きさが10インチ、12インチといった具合に異なります。

自身がどのようにタブレットをスマートホーム環境で活用したいのか。例えば、壁掛け用の家電・機器のコントローラーのように活用したいのであれば、大きく目立たないように、高齢者の家で使用するのであられば大きな画面のものなど、使用用途に合わせて選ぶようにしましょう。

防水や防塵機能

キッチンやトイレ、風呂などの水まわりでもタブレットを活用する可能性があるのであれば、防水機能が備わっているかどうかも重要です。また、持ち運びなどで落としてしまうケースもあるため、強い衝撃にも耐えられる防塵機能の有無も確認しておきましょう。

CPUやメモリの性能

CPUやメモリとは、そのタブレット端末の処理能力を決める重要なパーツ機器です。

よく、CPUとメモリの関係はレストランの厨房に例えられます。

CPUはコックの腕や人数を、メモリはキッチンの広さを表しています。

腕の良いコックがたくさんいたとしても、キッチンが広くなければ全く機能しません。

各社のスマートホームアプリにはそのアプリを動かすための推奨スペックが記載されています。タブレットがそのスペックを満たしているかを確認しておきましょう。

アマゾンやGoogleが出しているタブレットがよい?

Amazon Echoを始めとしたスマートホームサービスを提供しているアマゾンからは「Fireタブレット」が、「Google Home」を提供しているGoogleからAndroidOSが内蔵されているタブレットが販売されていますが、必ずしもこれらのタブレットでなければそれぞれのスマートホームサービスを利用できないというわけではありません。

各スマートホームサービスが対応しているタブレットであれば、どのメーカーのものでも利用できるため、各社の推奨環境や動作環境に合ったタブレットを選ぶようにしましょう。

日本国内におけるタブレット市場は縮小傾向?

日本国内ではタブレット端末が一定数普及したことで2021年度の特需を除いて減少傾向にあります。その中で今後の市場としてスマートホームでの活用が注目されています。

タブレット端末の出荷台数2021年度は減少

ICT市場調査コンサルティングのMM総研が2021年度の国内タブレット端末の出荷台数を調査し結果を公表しています(「教育特需のピーク終了で出荷台数は大幅減」)。

2020年度は、タブレットの出荷台数が1,152万台と過去最多になりましたが、2021年度は774万台と前年度比32.8%減少しています。

2020年度は、文科省の取り組み「GIGAスクール構想」によって小中学校に向けてタブレット端末を配備した特需の影響があります。

また、2022年度は740万台と前年度比4.4%の減少を見込んでいます。

MM総研「国内タブレット端末の出荷台数調査」より

タブレット端末をスマートホームでの活用に注目 

こうした中で、新しいタブレット端末の市場が求められているのですが、その1つがスマートホームでの活用です。

スマートホームハブはスマートスピーカーからディスプレイがついた「Echo Show」などのスマートディスプレイへと進んで、さらにディスプレイがスピーカーから分離する世代へと進んでいます。

そうなるとタブレット端末に近い利用ができるので、いっそのことタブレット端末をスマートホームハブとして利用してはどうかという考え方です。

スマートスピーカーとタブレット端末では、画面の大きさやアプリなどにタブレット端末に利点があり、「音」に関してはもともとスピーカーであるスマートスピーカーに利点があります。

タブレット端末では「音」に不足を感じることもあるでしょう。音に特別のこだわりがあれば別途スピーカーを接続する方法もありますし、スマートスピーカーの音で足りる方もいるでしょう。

人それぞれの好みで選ぶことができるのもスマートホーム化の楽しみ方です。

スマートホームサービス提供会社に相談する

スマートホーム化を考える中で、スマートホームハブにどのようなものを利用するか、スマート家電をどのように利用するかは、なかなか難しいことです。

いろいろなメーカーからさまざまな製品が販売されているスマート家電ですが、メーカーごとに相性があります。

スマートホームハブのメーカーを決めると後から導入するスマート家電が制限されることもあります。

今からスマートホーム化を考えていくうえで困ったことや悩んでいることがあるならスマートホームサービス提供会社に相談してみましょう。

スマートホームサービス提供会社なら、いろいろな企業の様々な製品を扱っているので、最適な提案をしてくれるでしょう。

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