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共働き世帯の家事を時短するアイデアとは?スマートホームや時短家電を紹介

共働き世帯が増加している日本では、夫婦での家事分担や仕事のある平日における家事負担が大きな課題になっています。

そういった共働き世帯の家事負担を軽減させることにもスマートホームやIoT機器は活用されています。今回は、共働き世帯の家事にフォーカスし、時短のアイデアやスマートホーム活用の実例について紹介します。

約40年前に比べ共働き世帯は2倍に!

日本では、共働き世帯が増加傾向にあります。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号によると、昭和55年(1980年)には1,114万世帯だった専業主婦世帯が、令和元年(2019年)には582万世帯に減少しました。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号より

反対に共働き世帯は昭和55年(1980年)に614万世帯から令和元年(2019年)には1,245万世帯と増加しており、約40年前に比べ全体の約7割が共働き世帯という結果が出ています。

なぜ急激に共働き世帯が増加したのでしょうか。また、共働き世帯は仕事と家庭の両立は夫婦ともにできているのでしょうか。過去のデータとともに現在の傾向を見ていきましょう。

収入減、しかし支出は増加

国税庁「民間給与実態統計調査」を基に世帯年収の増減を調べたところ、平成9年(1997年)の平均給与は467万円に対し、令和2年(2020年)は433万円と34万円も減少していることが分かります。

また、収入は減っているのにも関わらず消費税が増税し、平成2年(1990年)は3%でしたが、現在は10%と7%も上がっています。

物価や社会保険料も値上げしており、手取り金額は昔より少なくなっているのが現状です。収入として手元に残る金額は少ないのに支出は多くなっているため、結婚をした後も女性が働くことはごく一般的になりました。

しかし、産前産後休暇を取得して正社員のまま働く割合は多くなく、妻がフルタイムの世帯は令和元年(2019年)で495万世帯、パートの世帯は682万世帯とフルタイムの世帯より約1.4倍パート世帯が多いです。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号より

パートも正社員を選ぶ理由は各々の家庭によりさまざまです。一概にどちらがよいとは限りませんが正社員ではなくパートを選択する方の中には、子育てや家事と仕事の両立のため仕方なく考えている女性は16.9%(男性は1.1%)の方が存在します。

共働き世帯の家事分担の割合は妻が多い

家庭における家事には、小さなことから大きなことまで非常にたくさんの種類があります。ゴミ出しや日用品・食品の買い出し、料理、掃除、子育てなど、家事や育児の分担は夫婦間ではどのような割合で行われているのでしょうか。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号には、家事の分担を夫婦に質問しています。回答結果は、ほぼ全ての項目において「妻」、「どちらかというと妻」の回答は5割強でした。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号より

平成9年(1997年)から専業主婦世帯より共働き世帯が多くなっていますが、相変わらず家事分担は妻の方が多い傾向です。

ワークライフバランスを大切に

「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきである」という「性別役割分担意識」に反対の意見は、男女ともに増加傾向にあります。令和元年(2019年)の調査では、女性で63.4%、男性で55.7%となっています。しかし女性が主に家事を担当していたり、男性が育児休暇を取りづらい環境があるのが日本の現状です。

内閣府男女共同参画局「共同参画」2020年9月号より

ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和がとれている状態のことです。決して、仕事のために、生活のために、どちらかを犠牲にするのではなく、どちらも充実し両立することを指します。仕事もうまくいけば私生活も充実しますし、私生活で無駄のない行動をすることでしっかり休息ができ心に余裕が生まれ、明日への活力にもなります。

その中でも、家庭内における家事は無駄を省ける部分がたくさんあります。共働き世帯や独身世帯の方も生活の質を向上する時短家電を紹介していきます。

共働き世帯が時短をしたい家事とは

家電メーカーのパナソニックが発表している「家事の時短」に関する意識・実態調査において、共働きの男女1,522名に家事の時間を短くしたいと思うかアンケートをとったところ、92%もの人数が「そう思う」との回答しました。

パナソニック「家事の時短」に関する意識・実態調査より

家事の時短のアイディアを独自で工夫している家庭は約半数の49%ありますが、さらに時短家電を取り入れたいと思っているのは87%もいます。それほどの割合の人数が家事にかける時間を家族で過ごしたり趣味に使ったりしたいと思っています。具体的に手間がかかると思われている家事を紹介します。

男女ともに時短をしたい家事は洗濯・料理・掃除!

家事の手間を減らしたい・または時短したいと思う家事の分野の1位は「洗濯(衣類を洗うことから服をたたみ、しまうところまで)」(53%)でした。2位は「料理(調理から片付けまで)」(52%)、3位は「掃除・片付け」(51%)と続きます。

パナソニック「家事の時短」に関する意識・実態調査より

洗濯に関しては独身時代よりも量が増えることで手間をかける時間が増え大変に感じています。

手順も色移りがないように仕分けをする、洗濯機のボタンを押して洗剤等を投入する、干す、服をたたんでしまう、といった4つの動作が数分~数時間置きに発生します。

9割が時短をしたい悩んでいる家事は料理関連

料理写真共有アプリを運営しているヴァズによる「料理に関する家事の時短」についての調査では、アプリ登録者285名を対象に料理に関する家事の時短について調査しています。

同調査によると、料理に関する家事を時短したいと回答した割合は9割でした。

料理にかかわる家事の中で特に時短をしたのは「調理工程」です。料理全体の工程は献立を決める、食材の買い出し、調理、盛り付け・配膳、洗い物、キッチンの清掃・後片付けと合計にかかる時間は平均114.8分です。

その中でも調理にかける時間は35.4分と最も時間のかかる工程となりました。調理工程を時短したい理由は「平日の夜は仕事のあとで時間が少ない」や「疲れている」が主な意見でした。

共働き世帯が家事の効率化をするポイントはスマートホーム!

忙しい共働き世帯が時間を有効活用するためにおすすめの方法が、スマートホームやスマート家電の活用です。

スマートホームとはIoTやAI技術を使って、スマホやスマートスピーカー、生活家電を結び付け、快適な生活を実現する家のことです。

たとえば、スマートロックを活用すればスマートフォンにより家の鍵の開け閉めができ、鍵を持ち歩かなくてもよくなります。スマートホームカメラの場合は、不在時でも遠隔で自宅の映像を確認することができ、子どもの留守番やペットの様子を見守ることができます。

セキュリティ面でも家事の時短面でも助かる機能がたくさんあるスマートホームやスマート家電。最後にその代表例を3つご紹介します。

ロボット掃除機

2002年にiRobot製のルンバが発売されて以来、急速に市場が拡大したのがロボット掃除機です。

価格ドットコムのロボット掃除機人気売れ筋ランキング2022年1月度では、1〜4位までがルンバですが、他のメーカーの参入も増えています。

各メーカーそれぞれ機能性や手入れのしやすさなどの特徴を打ち出しています。特にWi-Fi通信対応の商品であれば外出先からも掃除の指示ができるなど、スマートホーム志向をもつ商品もあります。毎日掃除機をかけている家庭はもちろん、週に1回だとしても大きな時短になります。ペットや小さな子どもがいる家庭では、ホコリや小さなゴミに気を遣うかもしれませんが、お掃除ロボットは外出中の時間を利用して家の中をきれいにすることができるのでかなりの効果をもつ時短家電となっています。

ドラム式洗濯機

いくつかの手順が必要な洗濯という家事も、最新のドラム式洗濯機なら工程を削減することができます。

最新のドラム式洗濯機なら、洗濯洗剤や柔軟剤の自動投入や乾燥機能などが備わっています。

外干しをしている家庭であれば、雨が降ると急いで帰宅するなどしているはずですが、乾燥機能を持ったドラム式なら天候を気にする必要もなくなります。室内干しの家庭でも室内干し用のスペースや家具も必要がなくなるので家の空間も有効活用することが可能になります。一人暮らしの場合も、仕事から遅く帰ったときに外干しの洗濯物が冷えて乾いていないというケースがありますが、乾燥機能を使えばそういった悩みもなくなります。

スマートスピーカー

AmazonのアレクサやAppleのSiri、GoogleのGoogleアシスタントなど、様々な会社から販売されているスマートスピーカーですが、活用シーンは今日の天気を聞くことや好みの音楽をかけてもらうことだけではありません。

たとえば、スマートホーム機器と組み合わせることで、照明やテレビを音声で起動させることができます。両手に荷物を持っているときや、リモコンが見つからないときに動かずとも声のみで操作することが可能です。まさにもう一人の家族のように家の中を操作してくれます。

その他にはネットショッピングやニュースや書籍の読み上げもできます。料理中など手が離せない作業をしている最中に買い物リストに必要なものを追加することで買い忘れをなくします。ニュースや書籍の読み上げに関しても仕事の準備をしながら文字を見なくても情報を入手することができるので、忙しい時間帯にとても便利です。家全体をIoT機器にするとほとんどの動作で時短することができます。

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