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スマートホーム上級者の活用法。初心者でも簡単に導入できるのポイントも紹介

インターネットや家電・機器に詳しくない人でも簡単に導入・利用できるスマートホームですが、上級者ともなるとさらに様々な活用方法があるようです。スマートホーム上級者がどのように活用しているのかについて紹介します。

上級者が構築するスマートホーム環境とは

スマートホーム環境を導入したてのときは、部屋の照明が自動で明るくなったり、テレビが音声で起動するだけで嬉しく、感動するものです。でも慣れてくるうちに、それだけではだんだん物足りなく感じてくるかもしれません。

上級者が構築する充実したスマートホーム環境を構築するためには、どのような手段が必要になるのでしょうか。

手段①すべての機器をスマートホーム化させる

生活に必要な家電や電化製品は、室内照明やテレビ、冷蔵庫、オーブンレンジ、ロボット掃除機、コーヒーメーカーなどさまざまです。

最も手っ取り早く簡単な方法は、それらあらゆる製品を最新のスマートホーム対応製品に買い替えることです。日進月歩で多くの製品がスマートホーム化に対応しつつあるため、買い替えるだけでその恩恵にあずかれます。

手段②古い家電をスマート化する

そうはいっても、予算の問題や、長年使用している家電に思い入れがあるなど、すぐに買い替えることがままならない事情もあります。たとえば、テレビのような大型家電を買い替えるのは、数年に1度という世帯がほとんどでしょう。

だからといって、諦める必要はありません。そのような場合、古い家電をスマート化するのがおすすめの方法です。赤外線に対応していない家電であっても、物理的なスイッチを操作する機器を設置することで、比較的容易にスマート化することができます。

手段③スマートホーム用のコントロールパネルを用いる

スマート対応した製品が徐々に増えてくると、どの機器がどのような動作をするか、どの端末やアプリから制御すればよいか、ひとつひとつ覚えておくのは困難になってきます。

ここで、あると便利なのがスマートホーム用のコンパネ(コントロールパネル)です。家の壁などに設置します。
コンパネがあると、利用したいシーンに合わせて、目的のスマート家電を自在に制御・設定することができます。

手段④カスタマイズを行う

スマートホームシステムに慣れていくと、あらかじめ用意された定型動作の設定や仕組みだけではいずれ物足りなく、また不便に感じるようになります。

規定の動作に縛られず、自由にオリジナルのカスタマイズができれば、スマートホームデバイスをもっと快適に操作・使用することができるでしょう。カスタマイズの手段には、デバイス動作を細かく設定する、あるいは後述するIFTTTの活用があります。

スマートホームの上級者が活用するIFTTT(イフト)

スマートホーム上級者のなかには、機器同士の連携や制御などを行うIFTTT(イフト)を利用するケースもあります。知っておくと便利なIFTTTの仕組みや活用方法について詳しく解説します。

IFTTTとは?

IFTTTとは、”IF This Then That”の頭文字の略で、「もし、こうする(トリガー)なら、そうなる(アクション)」という仕組みをもったプラットフォームを意味します。例としては、あるウェブサービスと特定のスマートデバイスの動作を連携させることで、新しいサービスを作り出せるようになります。

IFTTTの概念自体は、スマートホームとは別に以前から存在していたものです。したがって、IFTTTはスマートホームデバイスやスマートスピーカーのほか、既存の小型コンピュータや電子工作キットなどと連携することも可能です。

IFTTTに欠かせない”レシピ”

IFTTTでは、提供されている既存の連携サービスのことを”レシピ”と呼んでいます。あたかも料理のレシピのように、定型の動作が何種類も仕込まれているからです。

特定のレシピを設定しておくと、ユーザーがスマートスピーカーに特定のコマンドで話しかけたり、毎日決まった時間になると、あらかじめ連携させたプログラム(アラームが鳴る、メールを送る、SNSに写真を投稿するなど)が自動的に呼び出されるようになります。

スマートデバイスは、特定のタイミングで毎回決まった動作をさせることが多いため、IFTTTのレシピ機能は非常に便利です。

IFTTTの特徴

IFTTTの特徴はプログラミングが不要なことです。よって、プログラミングの専門知識がなくても、誰でも短時間のうちに気軽に設定を行うことができます。

設定方法としては、まずアカウントを作成し、任意のトリガーとアクションの組み合わせからなるレシピを自分で作成するか、または、すでに用意されている各種レシピのスイッチを入れることでカスタマイズされた設定が可能です。

上級者でなくてもスマートホームは簡単に導入できる

そうはいっても、「家電に詳しい人でなければ、ユーザーのニーズに合わせたスマートホームシステムなど導入できない」と考えている方も一定数いるでしょう。

ですが、家電に特段詳しくなくても、上級者向けのスマートホームを簡単に導入できます。では、具体的にどのようにすればよいでしょうか。

スマートホーム専用の機器を揃える

多くの場合、前述したスマートホーム対応の家電だけでなく、ホームハブなどスマートホーム専用の機器も必要になります。目的・用途・メーカーによって、さまざまな種類の専用機器が出ているからです。

たとえば、トリガーとして音声入力が利用できるスマートスピーカーは便利で重宝します。また、スマートホームに欠かせないアプリやIFTTTを快適に利用できるよう、スマートフォン端末やOS、対応アプリをアップグレードしておくことも大事です。

簡単な設定でできること

IFTTTの簡単な設定で、実際にどういったことができるのでしょうか。IFTTTを使えば、日時や曜日、ユーザーのSNSなどと各スマートデバイスの動作をスムーズに連携できるようになります。

スマートホームサービスを使いこなす上級者が構築するようなスマートホーム環境とはどういうものでしょうか。

SNSとIoTデバイスの連携

ツイート(ポスト)をSNSに投稿すると、照明がカラフルに点滅する

スケジュール設定

毎日定時になるとニュースを読み上げてくれる

条件付き実行 

天気が良く暖かい日の朝に洗濯機を回す

複数サービスの連携

LINEから家電を操作する

家族間での情報共有

GPSの位置情報から子どもの帰宅をアラームで知らせる

バックアップ設定

防犯カメラの映像をクラウドへ自動アップロードする

ホームライフにおいて特別なことは少なく、ほとんどはルーチン化された作業の繰り返しです。このようにカスタマイズされたスマート化は、日々の生活をより快適で豊かなものにしてくれることでしょう。

面倒な設定もおまかせ

ここまで理解しても、「なんだかやっぱり難しそう…」と及び腰の方もいるかもしれません。

ユーザーの要望や自宅の間取りによって、叶えたいスマートホームのカタチは千差万別です。したがって、スマートホームデバイスに望み通りの動作を行わせるには、デバイスに関する知識の習得や設定に一定の手間がかかることは否めません。

構築作業に多くの時間をかけたくない方には、サポートが充実しているスマートホームサービスの利用がおすすめです。面倒なスマートホームデバイスの設置やIFTTTの設定まで、専門知識が少々必要なことも一切任せられます。

上級者のスマートホーム環境構築に興味を持たれた方は、スマートホームサービス事業者にいちど問い合わせてみるとよいでしょう。

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