ドアの開閉を感知するスマートホームセンサーの活用法・仕組みを解説

ドアの開閉を感知するスマートホームセンサーの人気が近年高まっています。開閉を感知することでどのようなメリットがあるのでしょうか。

スマートホームセンサーの仕組みや活用方法について解説します。

ドアの開閉を感知するスマートホームセンサーの仕組み

そもそもスマートホームセンサーはどのような仕組みなのでしょうか。まずは、スマートホームセンサーの概要について紹介します。

スマートホームセンサーとは

スマートホームセンサーとは快適な住まいにするためのセンサーをインターネットを経由して操作できるシステムのことです。代表的な自宅で用いられるセンサーは主に以下のようなものがあります。

  • 人感センサー
    人の動きを察知して稼働するセンサーのこと
  • 光センサー
    光の強さを測定し、照明やディスプレイを自動調整してくれるもの
  • 温度センサー
    部屋の温度を観測し、冷暖房で適温に調節してくれるもの
  • 音感知センサー
    声や音に反応してスマートフォンやデバイスの操作が利用できるもの
  • 開閉センサー
    ドアの開閉を自動で行ってくれたり、開閉状況を検知するセンサーのこと

上記の他にもさまざまな製品があり、近年ではAIとITを組み合わせて利便性が向上するスマートハウスの需要が高まっています。センサーを用いれば「自動化」できる範囲が広がるため、より快適な生活を送ることが可能です。

開閉センサーの仕組み

基本的には扉と壁に内蔵センサーを設置し、マグネットの磁力で開閉するのが一般的な仕組みです。また夜間であれば不審者が家に侵入した際、ブザー警告音などで空き巣犯人や侵入者に警告し、スマホに通知が届きます。

また近年の商品は電池式のワイヤレスタイプが多く、特別な配線工事などは不要です。そのため後付けで設置する家庭も増えてきています。

開閉センサーの値段

開閉センサーはAmazonなどでもネット購入することができ、安いもので2,000円〜3,000円前後、高くても1万5,000円前後でワイヤレスタイプを購入することができます。

ワイヤレスの電池式の場合、電池が切れる可能性も高いですが、コストを抑えて購入することも可能です。一方配線工事を行って取り付けるとなると、5万円や10万円ほど費用がかかるケースが多いです。もちろん依頼する電気工事会社や取り付ける開閉センサーのグレードによっても異なるため、一概には言えません。とはいえワイヤレスと比較するとコスト高であるため、一般的にはネットで購入して自身で取り付ける方が多いです。

ドアや窓に設置する開閉センサーの活用法

開閉センサーはどのような方法で活用できるのでしょうか。ここでは開閉センサーの活用方法について紹介します。

自動でドアを開閉する

玄関に開閉センサーを設けておけば、買い物帰りなど両手が塞がっている時でも、居住者であると認識してドアが自動で開閉してくれます。また冬の寒い時期に荷物を運ぶときも便利です。とはいえ、開閉センサーの商品によって機能が異なるため、事前に確認してから購入しましょう。

防犯対策になる

自宅の窓に設置しておけば、開閉された際スマホに通知が届くため、防犯機能としても役立ちます。防犯装置を警戒モードにすることもでき、旅行や仕事で長期間家を空けることになっても侵入があったかがわかるようになります。セコムなどと契約しておけば、即座に家に向かってもらうことも可能となります。もちろん購入するスマートホームセンサーによって異なるため、購入する商品には注意してください。

ポストや宅配ボックスにも利用できる

ポストや宅配ボックスにも開閉センサーを取り付けることができます。荷物や郵便が届いた時にスマホに通知が届くようにすることが可能です。たとえば食材など日持ちが短いものをそのまま放置させ、腐食させてしまったという方もいらっしゃることでしょう。通知が届けば取り忘れすることがなくなります。

親の見守りセットにも使える

高齢となった親が出かけたのかを確認することができたり、薬箱などに設置してしっかり飲んだのかを確認することもできます。高齢の親を見守るという意味でもさまざまな点に役立たせることが可能です。

スマホ操作で換気もできる

開閉センサーをIoT化し、スマホで連動させればソファーに居ながらも窓を開けたりすることができ換気をすることも可能です。また冬の寒い時期、子どもが朝起きない時、窓を開けることで、強引に起こすことも可能となるでしょう。各部屋に設置しておけば、掃除機をかけるタイミングなどに合わせて開閉することも可能です。

スマートホームで家中を連動して便利な生活を実現

開閉センサーは他のスマート機器と連動させることで、より快適な住環境を送ることが可能です。

人感センサーライトと組み合わせ

人感センサーライトと組み合わせを行えば、玄関に入った際やトイレ、部屋などを自動で開閉することができ、なおかつ照明も自動でつけることができます。特にトイレでは照明の消し忘れ防止にもつながるメリットがあります。夜中に荷物を持ったまま暗い玄関に入ると、転んだりつまずいたりする危険性が高まります。特に高齢者の親の家に設置しておくと、けが防止にもつながり、安心度が高まるでしょう。

衝撃センサーでより防犯力を高める

衝撃センサーも設置すれば、より防犯対策につながります。窓などに設置すれば割られた際スマホに通知が届くため、いつ泥棒が侵入したかわかるようになります。また商品によっては開閉センサーと衝撃センサーの両方ついている物もあります。泥棒の多くは窓からの侵入であるため、防犯対策として役立つことでしょう。

音声認識機能と連動させる

AmazonエコーやGoogleホームなどスマート機器と連動させれば、音声認識で開閉センサーを操作することが可能です。たとえば言葉で夜中に防犯装置を警戒モードに切り替えたりすることもできます。スマートホーム化することで窓やドアの開閉を自動化できたり、音声で操作することが可能なため、快適ある住宅にすることが可能です。

見守りカメラと組み合わせる

見守りカメラとは親やペットなど、家に居る方の状況をスマホで確認できるカメラです。開閉センサーと連動させておけば、親が自宅に帰ってきたことがわかり、なおかつ状況確認することができます。高齢者になると買い物なども不安になる子も多いため、併用するとより安心度が高まります。

見守りカメラについてはこちらで詳しく紹介しています。
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家を全てスマートホーム化にすることでより快適に

開閉センサーだけでなく、人感センサーや音声認識機能、スマートカメラなどIoT機器を連動させることでより快適な住宅にすることが可能です。スマートホームセンサーを導入することで、スマホ1台で自宅の家電を動かしたり、防犯対策を行うことも可能です。またスマートホーム化する際の機器購入費用は高くても数万円程度であるため、コスト自体が低いという特徴が挙げられます。低予算で快適性を求める方はぜひ導入を検討してみてください。