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外出先からエアコンをつける方法を解説。ネットに繫がらないエアコンでもできる?

夏の暑い季節や寒い冬に自宅に帰ってくる際、外出先からあらかじめエアコンを操作して、部屋を適温にしておきたいと感じることは多いでしょう。

外出先からエアコンを操作するにはどのような方法があるのでしょうか。ネット接続に対応していないエアコンであっても外出先から遠隔操作は可能なのでしょうか。

外出先からエアコンをつける方法5つ

エアコンを外出先からつけるには主に次の5つの方法があります。

  1. スマートエアコンを使う
  2. スマートリモコンを導入する
  3. 無線LANアダプタを後付けする
  4. タイマーを使う
  5. スイッチロボットを使う

それぞれについて以下で詳しく解説します。

スマートエアコンを使う

最も簡単なものが、エアコン自体がWi-Fi接続ができる「スマートエアコン」を使う方法です。

スマートエアコンは、エアコンメーカーの専用アプリをスマートフォンにインストールして、インターネット経由でエアコンを操作できます。この方法では、エアコンの購入時にスマートエアコン(ネット接続に対応したエアコン)を選ぶ必要があります。

スマートリモコンを導入する

「スマートリモコン」を導入する方法です。

スマートリモコンは、赤外線リモコンに対応した家電を赤外線信号で操作できるデバイスで、インターネットを経由してスマートフォンと連携して外出先から家電を操作できます。

この方法は、エアコン以外の家電も操作できるというメリットがありますが、スマートリモコンの購入や設置が必要です。

具体的な仕組みについては後述します。

無線LANアダプタを後付けする

「無線LANアダプタ」を後付けする方法です。

無線LANアダプタは、エアコンのリモコン端子に接続して、エアコンをWi-Fi対応にするデバイスです。

この方法は、スマートエアコンと同様にエアコンメーカーの専用アプリを使ってエアコンを操作できますが、エアコンの型番によっては対応していない場合があります。

無線LANアダプタを使ってエアコンを外出先から操作するには、以下の手順が必要です。

  1. エアコンに無線LANアダプタを取り付ける

無線LANアダプタは、エアコンのメーカーや型番によって異なりますので、対応するものを選んでください。

無線LANアダプタの取り付けは、専門業者に依頼するとよいでしょう。

  1. エアコンと無線LANルーターを接続する

接続方法は、無線LANアダプタやルーターによって異なりますが、一般的にはWPS機能を使って簡単に設定できます。

WPS機能とは、ルーターと無線LANアダプタにあるボタンを押すだけで、自動的に接続できる機能です。

WPS機能がない場合は、「詳細設定」を行う必要があります。

詳細設定の方法は、無線LANアダプタやルーターの取扱説明書を参照してください。

  1. スマートフォンにエアコンの専用アプリをダウンロードして、エアコンを登録する

アプリの名前やダウンロード方法は、エアコンのメーカーによって異なります。

アプリをダウンロードしたら、アカウント登録やエアコンの登録を行ってください。

エアコンの登録には、エアコンの型番やシリアル番号などが必要になる場合があります。

登録が完了したら、アプリからエアコンの運転や設定を操作できます。

タイマーを使う

外出先からエアコンをつけるには、タイマーも利用できます。

タイマーを使うと、エアコンの運転開始や停止の時刻をあらかじめ設定できます。

タイマーの設定方法は、エアコンのメーカーや型番によって異なりますが、一般的には以下の手順で行えます。

  1. エアコンのリモコンにある「タイマー」ボタンを押します。
  2. 運転開始の時刻を設定する場合は、「オンタイマー」を選びます。

運転停止の時刻を設定する場合は、「オフタイマー」を選びます。

  1. 「時間設定」ボタンを押して、希望する時刻を入力します。

時刻は24時間制で表示されます。

  1. 「確定」ボタンを押して、設定を完了します。

タイマーの設定ができたら、エアコンの運転モードや温度などを通常通りに設定します。

設定した時刻になると、エアコンが自動的に運転を開始または停止します。

タイマーの設定を解除する場合は、「タイマー」ボタンを押して、「キャンセル」を選びます。

スイッチロボットを使う

スイッチやボタンを物理的に押すことができるスイッチロボットを使う方法です。

エアコンのリモコンにスイッチロボットを設置します。

スイッチロボットをWi-Fiに接続すればスマートフォンを使って外出先からでもエアコンのon-offのボタンをロボットに押させることで操作ができるようになります。

エアコンをスマート化するために必要なものと仕組みを解説

一般的なエアコンを、スマートリモコンによってスマート化させるために必要な機器や仕組みは、以下の通りです。

スマートリモコンとは

スマートリモコンとは、赤外線で家電を操作できるデバイスで、スマートフォンと連携して外出先から家電を操作できます。

スマートリモコンは、エアコン以外の家電も操作できるというメリットがありますが、スマートリモコンの購入や設置が必要です。

スマートリモコンを使ってエアコンをスマート化する手順

スマートリモコンを使ってエアコンをスマート化するには、以下の手順が必要です。

  1. スマートリモコンをインターネット回線と接続する

接続方法は、スマートリモコンやルーターによって異なりますが、一般的にはWi-FiやBluetoothを使って簡単に設定できます。

  1. スマートフォンにスマートリモコンの専用アプリをダウンロードして、エアコンを登録する

アプリの名前やダウンロード方法は、スマートリモコンのメーカーや型番によって異なります。アプリをダウンロードしたら、アカウント登録やエアコンの登録を行ってください。

エアコンの登録には、エアコンのメーカーや型番、リモコンの赤外線信号などが必要になる場合があります。

登録が完了したら、アプリからエアコンの運転や設定を操作できます。

スマートスピーカーを使って音声でエアコンを操作

スマートスピーカーとスマートリモコンを連携させることで、音声でエアコンを操作できるようになります。

スマートスピーカーの種類や設定方法は、スマートリモコンのメーカーや型番によって異なりますが、一般的にはAmazon AlexaやGoogle Homeなどの音声アシスタントに対応しています。

音声アシスタントにスマートリモコンのスキルやアクションを追加して、スマートリモコンとリンクさせることで、音声でエアコンのon-offや温度設定などができるようになります。

家全体をスマート化して、さらに生活を便利に

家全体をスマート化すれば、エアコンの操作ができるだけではなく、1つのアプリで様々な家電や機器を操作できる便利で快適な生活が送れます。

スマートリモコンとスマートホームの違い

スマートリモコンは、赤外線で家電を操作できるデバイスで、スマートフォンと連携して外出先から家電を操作できます。また、エアコンやテレビなどのリモコンを1つにまとめて、スマートフォンアプリから制御できるというメリットがありますが、対応する家電が限られている場合があります。

一方で、スマートホームは、いろいろな家電や機器をインターネットに接続して、スマートフォンや音声アシスタントなどで操作できるようにするシステムです。様々なメーカーやサービスと連携できるというメリットがありますが、スマートホーム化に必要なデバイスや設定が複雑になる場合があります。

スマートホームの中核として機能するデバイスがスマートハブです。スマートハブは、スマートリモコンやスマートスピーカー、センサー類などのデバイスを統合し、ひとつのアプリやインターフェースから操作できるようにします。また、特定の条件が満たされた際に自動的に家電を制御することも可能です。

住まいのスマートホーム化がおすすめ

住まいをスマートホーム化すると単にエアコンの操作ができるだけではなく、1つのアプリで様々な家電や機器を操作できるサービスや、メーカーを問わずに操作できるサービスを利用できます。

住まいのスマートホーム化で便利になる活用例には次のようなものがあります。

離れて暮らす高齢の両親の様子を見守る

スマートホームには、カメラやセンサーなどの見守り機能が備わっています。

これらの機器は、インターネットに接続されており、スマートフォンやタブレットなどからリアルタイムに映像やデータを確認できます。

また、異常が発生した場合には、自動的に通知や警報が発せられます。

これにより、遠く離れた場所からでも、両親の安否や生活状況を把握できます。

赤外線リモコンを集約してアプリで操作する

スマートホームには、赤外線リモコンを使って操作する家電を、スマートフォンやスマートスピーカーなどのアプリで一括管理できる機能があります。

これにより、リモコンを探したり、複数のリモコンを使い分けたりする必要がなくなります。

また、外出先からでも、家電のon-offや設定変更ができます。

消費電力を可視化して管理・出力する

スマートホームには、家の中の電気やガスなどのエネルギー消費量を、スマートメーターやスマートプラグなどの機器で計測し、スマートフォンやタブレットなどのアプリでグラフや数値で表示できる機能があります。

これにより、エネルギーの使用状況や節約効果を確認できます。

また、余剰電力を蓄電池に貯めたり、電力会社に売電したりすることもできます。

スイッチメカニズムに依存する家電操作を自動化する

スマートホームには、スイッチやボタンなどに依存しないで、家電や家具を自動的に操作できる機能があります。

たとえば、カーテンは、時間や明るさなどの条件に応じて、自動的に開閉します。

また、照明やエアコンは、人感センサーや温度センサーなどで、部屋の状況を検知し、自動的にon-offや調光・調温します。

スマートスピーカーと連携して音声で家電を操作する

スマートホームには、スマートスピーカーと連携して、音声で家電や家具を操作できる機能があります。

たとえば、スマートスピーカーに話しかけるだけで、テレビやオーディオ、照明やエアコンなどをつけたり消したり、設定を変えたりできます。

また、スマートスピーカーに質問したり、ニュースや天気予報などを聞いたり、音楽やラジオなどを再生したりできます。

ライトの調光・調色をアプリに記録しシーンに合わせて自動表示する

スマートホームには、ライトの明るさや色を、スマートフォンやタブレットなどのアプリで自由に調整できる機能があります。

また、好みのライトの設定をアプリに記録し、シーンに合わせて自動的に表示させることもできます。

たとえば、読書や勉強のときは、明るく白い光で集中力を高めたり、リラックスや睡眠のときは、暗く暖かい光で心地よくしたりできます。

スマートロックを設置してパスワードや指紋で鍵を解錠する

スマートホームには、スマートロックと呼ばれる電子錠を設置して、パスワードや指紋、スマートフォンやスマートウォッチなどで鍵を解錠できる機能があります。

これにより、鍵を持ち歩いたり、紛失したりする心配がなくなります。

また、スマートフォンやタブレットなどのアプリで、鍵の施錠状況を確認したり、遠隔操作したりできます。

スマートホームメーカーに相談してみましょう

スマートホームメーカーでは、エアコンだけでなく、照明やカーテン、セキュリティなど、さまざまな家電や機器をインターネットに接続して、スマートフォンや音声アシスタントなどで操作できるようにするサービスを行っています。

スマートホームメーカーに相談すれば、自宅の環境を一元的にスマートホーム化する方法を提案してくれます。

スマートホームメーカーでは、様々なメーカーやサービスと連携できるのでメーカーやサービスを自分の好みから選択できるメリットがあります。

エアコンを外出先から操作したいと思ったら、まずスマートホームメーカーに相談するとよいでしょう。

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