株式会社ESTATE SYSTEM SpaceCore導入ケース
株式会社ESTATE SYSTEM 代表 石井 裕次郎様

株式会社ESTATE SYSTEM 代表 石井 裕次郎 様
株式会社ESTATE SYSTEMの会社紹介
株式会社ESTATE SYSTEMは北海道帯広市を中心に事業を展開する不動産管理会社です。同社では売買や賃貸仲介などは実施しておらず、賃貸物件の管理に特化しています。この専門性により、オーナーや入居者に対して高い満足度を提供しています。株式会社ESTATE SYSTEMの特徴は、常に新しい技術やシステムを取り入れながらサービスを提供していることです。IoTなどの先進技術を活用し、仲介業者、入居者、そしてオーナーの方々に満足いただけるような体制を整えています。今回は代表の石井社長に「SpaceCore」導入に至った経緯や活用事例について話を聞きました。
「SpaceCore」の導入に至ったきっかけ
-「SpaceCore」を導入するに至ったきっかけを教えてください。
石井社長
管理する物件のオーナーからIoTに興味があるという声を受け、導入を検討し始めました。IoTサービスは数年前から存在してましたが、2022年頃にはまだ導入事例が限られており、特に地方都市では導入された物件がほぼ無かったため、新たな取り組みとして挑戦することにしました。当初は家電量販店などで一般向けのスマートホーム機器を購入し、事前にテストをしてみたところ、入居者入替え時に前入居者の登録情報が残ってしまうという課題が浮かび上がりました。そこで、管理システムが付属したIoTサービスをインターネットで検索し、「SpaceCore」に辿り着きました。営業担当者からの丁寧な説明を受け、サービスの利点を理解し、導入を決断しました。

-そこから「SpaceCore」の導入はどのように進んでいったのでしょうか。
弊社ではIoT導入前から外部の防犯カメラを積極的に導入していたのですが、さらに入居者ニーズを把握するため、入居者にヒアリングを行ったところ、特に学生や新入社員の親御様から防犯カメラで安心ができるというお言葉を頂き、セキュリティーについての関心が高いと判断致しました。また帯広を中心とした十勝地域はオートロック物件が少ないですが、需要はとても多いんですよ。
それなら、棟ベースでのセキュリティーを謳ったオートロックよりも各戸でセキュリティーが高まるIoT機器を導入しようと思い、スマートロックやドア窓センサー、屋内カメラをメインで導入しました。さらに、最近の物件では利便性についても検討し、北海道の気候特性を考慮したIoT機器の選定を行いました。北海道では夏はエアコンを使用しますが、冬場は-20℃になることもあり、ストーブや床暖房が主流です。特に冬場の寒さに備えるため、HA端子アダプター対応の床暖房「エコジョーズ」を採用し、帰宅前に部屋を暖めることができるようになるなど季節ごとの快適な生活環境を提供できるようになりました。

SpaceCore導入後の効果
-「SpaceCore」を導入したことで、どのような効果がありましたか。
ー石井社長
IoT物件とすることで、周辺の競合物件よりも家賃を2,000〜3,000円程度高く設定することができています。入居時に自社でIoTの説明や設定のサポートを実施し、設定完了後に入居者に説明すると、多くの入居者から非常に良い反応を得ています。入居者がIoTの便利さを実感し、満足度が高くなり、入居者が転勤などで退去する際に、友人や同僚などを紹介して入居するケースも過去にありましたね。また、IoT物件はほぼ満室が続いており、退去が出てもすぐに次の入居者が決まっています。
通常、退去があった場合に2〜3ヶ月空室になるのが普通ですが、IoT導入物件については年間の空室率が1%未満で、退去後もすぐに次の入居者が決まることが多いです。特に仲介業者への営業に力を入れており、IoTも他社物件との差別化ポイントとして活用しています。そしてこの地域特有の利点かもしれませんが、IoT機器の導入により、月に3,000円〜〜5,000円程度の光熱費削減が期待されます。特に北海道では冬には-20℃にもなり暖房が不可欠です。当社でも「エコジョーズ」を導入してますが、暖まるまで1時間ほどかかるため、暖房をつけたまま外出される入居者様が多いです。その中で、SpaceCore導入により、帰宅前に遠隔操作で電源を入れることが可能になりました。帰宅1時間前に遠隔で暖房を入れ、事前に部屋を暖めることが出来るようになり、外出時の無駄な暖房費を節約することが可能になったため光熱費の削減につながっていると思います。これらの利点から、少々の初期コストがかかっても、スマートホームを導入したオーナーは物件の資産価値向上や長期入居にメリットを実感し、導入を支持しています。また家賃が若干高くても、入居者から選ばれる物件になっていると思います。

ースマートホームに関して、今後の展望などはありますか。
石井社長
現在は新築物件への導入がメインとなりますが、今後は既設の物件にも導入を進めていきたいと考えています。高齢者の増加に伴い、特に既設物件では高齢者向けの見守りなどの対策を積極的に行っていきたいと思っています。例えば、一定期間動作がなく、センサーが異常を検知した場合には、管理システムを通じて管理会社側に通知し、入居者の安否を確認できると良いですね。物件の85%がネット無料物件となっており相性も良いと思うので、この辺の機能ができたら是非導入していきたいですね。
また余談とはなりますが、指紋認証などができるスマートロックがあればより便利になりそうですね。
最後に、管理会社としてはIoT機器を導入して終わりではなく、入居者への設定や丁寧な説明をすることが大事だと思っています。すぐに使える状態にすることで実際に価値を理解していただき、満足度を高めることで紹介等に繋がりIoT機器の認知度も上がると思いますので、今後も継続して導入していきたいと思います。
| 社名 | 株式会社ESTATE SYSTEM |
| 事業内容 | 不動産の売買、賃貸借、管理、仲介、保有並びに運用 不動産に関するコンサルティング業務 その他 |
| 設立 | 2020年11月 |
| URL | https://estatesystem-kanri.com/ |
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